彼がフライを巻くのに使用したマテリアルは、全て彼の身の回りに普通にあるものだった。それにも拘わらず、生み出されたフライが斬新だったのは、マテリアルの使い方が新しいアイデアに溢れていたからである。
しかし後世のフライタイヤーたちにとって困ることがあった。それは彼を含めて他の先人たちがそうであったように、彼独自の技術やアイデアについての記述を殆ど著さなかったことだ。残っている記録の大部分は周囲の人たちの推測によるものだった。
Lunn’s Particular(ランズ・パティキュラ)は、1917年、彼がタイイングを始めて数ヶ月後に巻き上げたフライであった。
水生昆虫のミディアム・オリーブ・スピナーを模したものと思われる。美しいだけでなく、可憐さと生命感に溢れ、もちろん活性の乏しい魚に対しても、絶大な効果があった。
彼はこのフライと同時期にHoughton RubyとLunn’s Yellow boyも巻き上げた。これらは後に3大スピナーと呼ばれるようになったが、特徴は全てハックル・ストークを使ってボディを作っていたことだ。
--つづく--
©KEN SAWADA
2012-12-03
SL6 Black Spey Hooks
DU3 Limerick Spinner Hooks
SL4 Single Bartleet Hooks
XD1 Tube Fly Double Hooks
DD2 Flat Perfect Hooks
DD1 Black Terrestrial Hooks
TD4 Old Limerick Wet Hooks
DU1 Silver May Hooks
MU1 Flat Midge Hooks
LD3 Long Limerick Hooks
TD2 Summer Sproat Hooks
XS1 Tube Single Silver Hooks
TD6 Siver Sedge Hooks
SL5 Black Spey Hooks
DU3 Limerick Spinner Hooks