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'07  そして翌朝・・ レインボートラウト 53cm!
座間 仁志 (ざまひとし) 群馬県在住  Hitoshi Zama in Gunma 【Japan】
フライフィッシング歴19年 / 1995グランプリドレッサー
Hitoshi Zama Rainbow Trout
翌朝、グレートセッジに来た53cm。プロポーション抜群の雄で、更にご機嫌。
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species レインボートラウト Rainbow Trout
体長 Length 53cm
体重 Weight 計測せず
フライ Fly & Hook Size Great Sedge on TD3 Classic Sproat #6
ロッド Rod KS SS 1410D
リール Reel KS Salmon I Silver
フライライン Fly Line AR WF-9-F
釣った日 Date of Catch 1007/08/14 5:00 am
釣った場所 Place of Catch 水量豊かな本流
IMPRESSIONS

前日の楽しい想いが忘れられず、

この日目指したポイントは52 cmを釣った場所から200mくらい下流だった。前日の夕方、このプールまで釣り下って止めたのだが、そのとき50cmのレインボーを釣り上げることができた。しかしその後で大きなライズを発見してしまったのだ。

次はどうしてもそれを釣りたくて、夜が明けるのを待ちかねてやって来た。その場所は上流に比べ流れが更に太くなっているので、この日はロッドをSS 1410 Dに変え、リーダーも12フィートの-2X、フライは同じグレートセッジだが、丈夫なTD3に巻いたものに変えた。

魚が居るのは判っている。魚を驚かさないよう水際から3m以上離れ、目星をつけた場所を見下げる位置から釣り下った。相手は大物だ。一度の失敗も許されない。フライから先に水面に落とすよう心掛けながら10投ほど投げたとき、流芯を横切ったフライに大きな水しぶきが上がった。

ほぼ同時にラインが猛烈な勢いで引き出され、数秒後に下流で銀色の固まりが宙に飛んだ。昨日の魚より強い。私は淵の中央に移動し、慎重に魚を水面に引き上げた。顎が曲がっている。雄だ。しかもフライが見えない。飲み込まれている。後は安心して魚を引き寄せに掛かった。

53 cmのレインボーは精悍な顔をした雄だった。魚の写真を撮り終わって落ち着いた頃、ルアーの釣り人がやって来たので、有り難いことに記念撮影をして貰った。

気が付くと余りの暑さに目眩がしそうだった。とても夕方まで持ちそうも無いので水面を眺めながら帰り支度を始めた。そのとき、足下の薮からカルガモのヒナが1匹、可愛い声で鳴きながら対岸に泳いでいった。小さいのに上手に泳ぐものだと感心していたその時、巨大な水柱と共にその姿が消えた。私はたった今ヒナの居た水面を穴の開くように見つめたが、10分ほど経ってもヒナは浮上しなかった。

何という魚が居るのだろう。たった今釣り上げた53 cmが小魚に見えて来た。今度はあの魚の正体を確かめたい。当分、頭から離れそうにない。