'08 シーズン半ば、ワクワク、ドキドキ ヤマメ 34cm!
人見 倫央 (ひとみのりお) 栃木県在住 Norio Hitomi in Tochigi 【Japan】
フライフィッシング歴16年
初めてのポイント。久々の手応え。ワクワク、ドキドキのファイトを楽しませてくれた34cm。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
ヤマメ Yamame Trout |
体長 Length |
34cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
French Partridge Mayfly on TD5 Bartleet Sedge #10
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ロッド Rod |
KS SD BLACKRANGER |
リール Reel |
KS THE HONEYCOMB 56 Gold |
釣った日 Date of Catch |
2008/07/30 |
釣った場所 Place of Catch |
本流 |
IMPRESSIONS
当の私もシーズン初めに良いサイズをばらしたり、アタリを貰うだけだったりと歯痒い思いをしたものの、「まだシーズン初めさ。」などとたかをくくっていたら、もう夏の盛りである。
「なんとかせねば」と様々なことを試してみるが,釣れてくるのはかわいいサイズばかり・・・。そこで「気分を変えよう」と今シーズン初の場所へ・・・。
川原沿いの道に車を止め、さてと・・。「あれ?プールがない、そんなー。」昨年の台風の大増水で今迄の本水が支水となってしまっている・・・。
「今更,場所移動はできない。どこか適当な場所を見つけて釣りをしよう。」と、気が付けば竿を継いでいた。
そこへ犬の散歩の御婦人。「これから、お魚釣りですか?去年の台風で川の風景が変わってしまったでしょう。気を付けて。」
やっぱりだ。しかしそこは通い慣れた川である。会話が終わる頃には、「少し歩くが有望なプールが下流にある。」と、私の中で既に決まっていた。
土手が削られ広くなった川原。大規模な突貫工事の跡・・・。「おかげで歩きやすくなった。」などと1人ゴトを言いながら、目指すプールの方に目をやると、車のテールライトが光り、Uターンして走り去って行く。
良い話が聞こえてこないだけあって、やはり諦めて帰って行くのであろうか? 私は今の今迄、釣り人がいたそのプールを、昨年の増水で流れが変った目の前の流れをしばし観察し、広い流れのどこを釣るべきかを判断し、釣りを開始した。
今迄より流れが広げられたためか思ったより浅く感じる。いい魚が居る場所ではないかな・・。 そう思った時「トンッ」といったアタリが来た。ラインが流され、魚はその逆に頭を振る。その感覚がロッドを通して伝わってきた。
よしフッキング完了だ。が、小さい・・・。良くても24〜25cmだろう。ハンドですばやく寄せてしまおう。ラインに手をやった途端、グンッと流れに乗ったせいか、なかなか良い引きをする。
さあ時間がもったいない。早くこの魚を寄せて釣りを続けなければ・・。とラインに手を・・・
ジーーンッ!突然ラインがもっていかれた。あれ?思ったより大きいぞ。またジーーンッ! まったく、いつ味わってもこの感覚はワクワク、ドキドキだ。
どんな魚が上がって来るのだろう? なんとかバレないでくれ・・・。
しかし、ドキドキを意識してしまうと、どうしてもファイトが及び腰となり、結果、魚に主導権を握られてしまう。私はワクワクを優先し、強気のファイトを意識する。
リールを押さえ、大きくロッドを持ち上げ、リールを巻く。しかし急な疾走にも備えなければならない。やっぱりドキドキだ。私のファイトはいつもこんな調子である。
しかし、こんな気分を味わうのもひさしぶりで、今回はそのワクワク、ドキドキのアップダウンを楽しめたように思う。そう、このアップダウンが楽しいのだと再認識させられた。
私は、山女魚をゆっくり岸際に誘導し、気持ちのアップダウンゲームを終了した。残りのシーズン、更にこのアップダウンの高低差の激しい相手に出会いたい。ワクワク、ドキドキ。アップダウンのトキメキに終止符は無い・・・。