'00 3年目の勲章 サクラマス 59cm, 2.5kg!
藤原 吉和 (ふじわらよしかず) 群馬県在住 Yoshikazu Fujiwara in Gunma 【Japan】
フライフィッシング歴4年 / サクラマス歴3年
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
サクラマス Cherry Salmon |
体長 Length |
59cm |
体重 Weight |
2.5kg |
フライ Fly & Hook Size |
スティングレイ・ロングテール on PT1-3/4 with ST1 #4
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ロッド Rod |
KS SS 1712D Millennium Green |
リール Reel |
KS SU SALMON II Millennium Blue |
釣った日 Date of Catch |
2000/04/20 午後3時頃 |
釣った場所 Place of Catch |
神通川 |
IMPRESSIONS
Stingray Long-Tailed
PT 1-3/4 ST1#4
4月19日、九頭竜川を目指して出掛けたが、翌朝、いつも色々とお世話になっている先輩から携帯電話で、今神通川でサクラマスを一匹釣ったという話を受け取った。釣れたという話を聞いて落ち着いていられるはずもなく、情報を頂いたお礼を告げ、神通川に向かって車を走らせた。
お昼頃、神通川の目の前に広がる流れを見ながら、目指すプールの頭に立った。このプールは、右岸から釣りをするのだが、上流からの流れが流れ込みから左岸に斜めにぶつかって、プール全体の1/3位の所で流芯が一番遠くなり、そこからちょうど半分位の間が広くそして怪しそうに見えた。
ラインをDSTタイプIII、フライは1-3/4のアクアマリン・ピンクブルーに6番のフックをセットし、対岸に沿って流れている流芯めがけてD&Aにフライを投げ、1投する毎に2歩づつ釣り下がって行った。
10投ほどした頃から流芯が遠くなり、これからしばらくの間がこのプールの核心部だと思えた。ここまでは、キャストからドリフトまでトラブルもなく快調に進んでいた。それにしても新しいDSTのターン性能はすばらしいと思う。このラインを使うようになってから、下手なキャスティングのトラブルも一気に減り、今快調に釣り下っているのもこのラインのおかげだと思う。心地の良い緊張感の中、何事もなくプールの終わりまで釣り下った私は、川岸に戻った。
目の前の流れを見て、この後をどうしようかしばらく考えていた。そう言えば前回来た時も釣れなくて、その後日、沢田さんのお店に伺って「又、釣れませんでした。」と報告した時、沢田さんが「全部やってみた?」「大きいフライを沈めたりしてみた?」と言われた。すべてをやらずに「釣れない」とは、言い訳にもならないなと感じ、早速家に戻ってその大きなフライをたくさん巻いて出掛けたのが今回の釣行だったのだ。
感激の出会い!
そうか、あの大きいフライを思いっきり沈めてみよう。そう思った私はプールの頭に戻り、ラインをDSTタイプVI、フライを1-3/4に巻いたスティングレイ・ロングテールにして、今度はアップぎみに投げ、十分にフライを沈ませてからリトリーブ5回でラインを回収する事にした。ラインが重たいからいつまでもスイングさせていると毎回根がかりしてしまうからだ。2流し目と言う事もあって一連の動作もだいぶスムーズに行き、一投する毎にあの何とも言えない緊張感に包まれていた。そろそろ核心部かと思ったその時、スティングレイをシュートし、リトリーブを1回、2回、
「ドスッ!」何かがフライを押さえ込んだ。
それから先は正直なところ、無我夢中で何をどうしていたか……。ラインとフラットビームのつなぎ目がトップガイドに入ったショックで我に帰った私は、そのラインの先に浮かび上がった銀色の魚に釘付けになった。それは紛れもなくサクラマスだった。その後サクラマスは2度ほど抵抗したが、無事ランディングすることができた。
私にとって初めてのサクラマス。3年目にしてようやく手にすることができた美しい魚体。釣れることが奇蹟のような釣りで、この魚に出会えたことを感謝したい。
この川で釣りをするチャンスを作ってくれた日本の釣り環境を守る会の木村さん、この写真を撮ってくれた関塚君、釣れないときも応援し続けてくれた妻の栄子をはじめ、どれくらいの方々にお世話になったことだろうか。この場を借りて心からお礼を申し上げたいと思います。