MY TROPHY | MY RECORD | |
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魚種 Species | サクラマス Cherry Salmon |
体長 Length | 65cm |
体重 Weight | 計測せず |
フライ Fly & Hook Size | アクアマリン・ブラックをイメージして LD3 Long Limerick #4 にドレッシング |
ロッド Rod | KS SS 1712D Millennium Green |
リール Reel | KS SU Salmon II The Cherry Salmon |
フライライン Fly Line | KS DST-13-S Type II |
釣った日 Date of Catch | 2005/05/08 2:00 PM |
釣った場所 Place of Catch | 九頭竜川 |
6年程前、フライショップ・ジョックスコットのオーナー井出さんから、神通川で釣上げたサクラマスを見せてもらった。
ウイング | マラブー・ブラック、ポーラベアー、メタフラッシュ |
ボディ | ボデイ・プロテクター・レッド |
チーク | ピーコック・ブルーネック |
アイ | ジャングルコック |
初めて見るサクラマスは衝撃的で、フライでこんな魚が釣れるのであれば挑戦してみようと思い、SS1712Dを購入、サクラマス釣りを開始した。
キャスティングやラインの処理を練習して臨んだはずが、風や川の流れに拒まれ、思うように行かず、とても釣りにならない。サクラマス大全を読み、理想を描いてチャレンジしたはずの1年であったが、エキスパートが釣上げるのに何年も掛かった相手だけに、私のフライには見向きもしなかった。
翌年から仕事の場を東京から静岡県の磐田市に移し、多忙のために3年間、サクラマス釣りから遠ざかってしまった。
仕事も一段落した昨年、再度、サクラマス釣りを開始。課題であったキャスティングも出勤前の時間を利用し、天竜川の河川敷で練習を重ねた。
更にサワダオーナーズミーティングのプライベートレクチャーに参加し、沢田さんの大物を釣上げる為の貴重な体験談や、理論を聞くことが出来た。ビデオや書籍では得られない情報を、沢田さん本人から聞くことが出来、当然ではあるが、このレクチャーを受けていなかったら今回の釣果には至らなかったと思う。
昨年は多くのウグイと一匹のサツキマスに出会うことが出来たが、本命のサクラマスには出会えなかった。2005年、雪も落ち着いた頃を見計らい、3月初旬の金曜日の夜、仕事を終え、一人九頭竜川に向かった。
朝、河原は薄っすらと雪に覆われ、雪のせいで河原に人は見当たらず、プールを独占できた。一年ぶりの九頭竜川。毎回、最初は何故か釣れる気がしてしまう。その後この釣りがそんなに生易しくない事に気が付くのだが・・・・。
しかし、この日だけは違った。
最初に入ったプールを途中から釣り下り、二度目はプールの流れ込みから釣り始めた。
流れ込みの複雑な流れの中で、リトリーブ中にラインが止まった。次の瞬間、根掛りかと思い、不用意にロッドを立ててしまった。ラインの先で生き物の動きが・・・。気付いた時には既に遅く、魚は首を振り、一瞬、水面に体を見せて去っていった。
3年目にして、初めてサクラマスが自分のフライをくわえてくれた。逃がした悔しさよりもサクラマスが掛かった喜びの方が大きかった。今年こそ釣れる!!
ゴールデンウィークが近づき、田んぼの代掻きで、濁りが強くなり、膝まで立ち込むと足元が見えなくなった。ゴールデンウィークが過ぎ、多少であるが混雑から落ち着きを取り戻した5月8日。相変わらず濁りが取れない川で、濁りに強い黒系のフライを選び、なるべくゆっくりと丁寧にフライを流すことを心がけた。幼稚園前を2度ほど流し、昼食後に水道局に入ることにした。先行者が一人いたが、プールの中ほどで上がってしまった為、このプールを独占することになった。
プールも後半に差し掛かり、30m程先に沈んでいるテトラが良く解るほど、フライが心地よく泳いでいる。フライの針先やリーダーの状態が気になり確認。その2投後、アクションを加えようとリトリーブを開始した直後、ラインの動きが止まった。この位置での根掛りは考えられなかった。
ロッドを下流側に倒し、軽くラインを張ってみた。直後、魚がラインを引っ張り、首を振り始めた。
そのままフッキング、岸が広かったのでネットを使わずランディングに成功。しばし河原で呆然とした後、急いで車に戻り、カメラで撮影。釣り下ってきた石川県から来たフライマンに写真を撮ってもらい、リリース。
この3年間の苦労が報われた一瞬であった。
サクラマス釣りのきっかけを作ってくれたジョックスコットの井出さんや、サクラマスを始めた頃に色々と情報を頂いた秦野のイズミさんに、この場を借りてお礼をさせてもらいます。