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'00  ラストチャンスの ヤマメ 38cm!
冨士山 正樹 (ふじやままさき) 栃木県在住  Masaki Fujiyama in Tochigi 【Japan】
フライフィッシング歴12年 / サクラマス歴6年
Masaki Fujiyama Yamame Trout
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species ヤマメ Yamame Trout
体長 Length 38cm
体重 Weight 計測せず
フライ Fly & Hook Size ピーコッククィーン on TD3 #6
ロッド Rod KS SS 9108F
リール Reel SU STEELHEADER Silver
釣った日 Date of Catch 2000/09/08 17時頃
釣った場所 Place of Catch 秘密
IMPRESSIONS

鼻曲がりの勇姿

Peacock Queen on TD3 Classic Sproat #6
今シーズンもあとわずか。鮎のコロガシ、投網も始まり、条件は悪いが、出れば大物。そんな期待を持って本流に向かった。

朝の方がプレッシャーが少ないのではと、自分なりに戦略を立てて挑んだ。ドロッパーにダンケルド、リードフライにピーコッククィーン。ともにフックはやや重めのクラシックスプロート6番を使用。水面下をゆっくり横切らせて釣ろうという作戦だ。

釣り下っていくとハヤのアタリが2度ほど伝わってきた。魚の活性はある。

Dunkeld on TD3 Classic Sproat #6
更に釣り下った時、流芯脇からフライが移動する瞬間、ドカンと強烈な衝撃が伝わってきた。

大物だ。頭を強く振っている。ギィー、ギィーとリールが鳴り、ラインが引き出されていく。何度体験しても緊張する一時である。

魚の動きがおとなしくなったので寄せにかかると、今度は上ってきた。ラインが弛む。

「まずい、バレる!」と思いながら、必死でラインをたぐった。幸いにして未だはずれていない。

今度は私の真横に魚がいる。「よし、最後のツメだ!」と、魚を浮かせてランディングした。

やや細身ではあるが、うっすら婚姻色を浮かべた鼻曲がり。勇姿と呼ぶにふさわしい。そんな魚体であった。

台風の接近による増水、濁り、更には豪雨の夕立と、悪条件の連続で、釣れても大物と呼べるサイズに届かず、悶々としていたこの2ヶ月間。ずいぶん苦労したが、この一匹が一瞬のうちに苦労を感動に変えてくれた。

まさに私にとってのトロフィーである。