'00 ドライに来たネイティブ ブラウントラウト 55cm!
高橋 匡一 (たかはしまさかず) 埼玉県在住 Masakazu Takahashi in Saitama 【Japan】
フライフィッシング歴11年 / サクラマス歴2年
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
ブラウントラウト Brown Trout |
体長 Length |
55cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
マラード&ブラック・ドライフライ版 #10
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ロッド Rod |
KS SS 9108F |
リール Reel |
KS SU 910 Silver |
釣った日 Date of Catch |
2000/06/11 13時頃 |
釣った場所 Place of Catch |
中禅寺湖 |
IMPRESSIONS
Mallard & Black #10 [Dry Fly Version]
5月まではサクラマス、6月になると大物を求めて中禅寺湖へ通うと言うのが私の毎年のパターンである。
6月10日、新たに巻いたフライを持って湖畔に着いたら、かなり水量が多い。私は数年前に大型のブラウントラウトを知人に釣り上げられ、悔しい思いをしたポイントに向かった。水量もちょうどそのときと同じ状況であった。
夜明けまで待ちきれず、SUSSEX 910からフローティング・フラットビーム35lbに繋いである10.5メートルにカットしたインターミディエイトラインを引きだし、スペースシューター9509Fにセット。フライはプロフェッサー。これを12ft、3Xのスーパーテックリーダーに結んだ。プロフェッサーは中禅寺湖で最も実績のあるパターンだ。沈み方やフッキングの良さを考え、TD4の#8に巻いたものを使用することにした。
雨の中、夜明けからキャスティングを繰り返す。あれこれと試すが、大物の気配どころか魚のライズはまったくない。午後2時ごろ、ようやく雨も上がり、ライズが少し始まった。大きなライズは沖目で手が届かないため、近くのライズめがけてキャスト。ヒットしたのは小型のレインボーであった。
ウェットからドライへ
沖目の大きなライズが気になり、翌日も同じポイントで挑戦した。夜明け前だというのに人影が多く、了解を得てやっと間に立ち込ませてもらった。昨日と同じシステムでキャストを続けるが当たりもない。ところが12時頃になると雨も上がり、湖面を覆っていた霧も晴れ、あちこちでライズが始まった。こんなチャンスはめったにない。今度は表層を狙おうと思って、ラインを8番のフローティングに急いで交換した。もちろんロッドも8番のスペースシューターに変えた。モンカゲロウのハッチがぽつぽつと見られるので、フライは6番のプロフェッサーにした。
魚のライズはかなり岸寄りまで見られる。 静かに立ち込み、ライズめがけてキャストした。数種類のウェットフライを試してみても、ラインを手繰るスピードを変えてみても反応がない。私はフライをドライフライの10番のライトケイヒルに交換した。
Professor on TD4 Old Limerick Wet #6
左側30ヤードほど沖で激しいライズが起こる。なんとかキャストするが無視される。その時、私はフライボックスの中に新しいフライが入っているのを思い出した。ちょうどマラード&ブラックをドライフライにして#10のフックに巻いたフライ。これを結ぶことにした。
シーズンのトロフィーは自己ベスト55cm!
突然右側で大きなライズが起こる。気を引き締め、魚の移動する1メートルぐらい前へキャスト。5秒ぐらいすると、「パクゥ」と、フライが吸い込まれるような音とともに消えた。一呼吸おき、合わせる。ラインを手繰ると頭を振っている感触がロッドを通して手に伝わってくる。10ヤードぐらいの所までは軽く寄ってくるが、突然走り出す。これはやり取りを慎重にしなければいけない。魚は、重くグングン走る。暫くは寄せては走り、寄せては走りを繰り返す。10分程のやり取りの後、ようやく水面に姿を現したその魚は丸々と太ったブラウントラウトであった。
フライはがっぽりと口の中だ。サイズを測ると55センチの自己最高のトロフィーであった。
それにしても面白かったのはフライの選択。モンカゲロウを食べていると思われるので、それに似ているライトケイヒルをキャストしたが食わず、全く色の違うフライでヒットした事だった。