'01 徹夜明けの九頭竜で狂喜 My First サクラマス 55cm!
野中 敬三 (のなかけいぞう) 愛媛県在住 Keizo Nonaka in Ehime 【Japan】
フライフィッシング歴14年 / サクラマス歴4年
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
My First サクラマス Cherry Salmon |
体長 Length |
55cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
Aquamarine Green on WS 35mm with ST1 Treble Perfect #4
|
ロッド Rod |
KS SS 1712D Millennium Green |
リール Reel |
KS SU SALMON II The Cherry Salmon |
釣った日 Date of Catch |
2001/04/06 11:30 am |
釣った場所 Place of Catch |
九頭竜川 |
IMPRESSIONS
徹夜で高速を飛ばしてたどり着いた釣り場はもうすっかり夜も明けていた。久しぶりの九頭竜川は前来たときよりも水が多いようだった。今日は、2本目の17フィ−トとチェリ−サ−モンのデビュ−戦だ!
そこは急流が大きな岩にぶつかり流心が2つに分かれ、その間に広い緩流帯を形成していた、しかもバックはハイバンクとなっていた。まずは大岩前に狙いをつけたが反応なし。次は流心が2つに分かれているところを攻めようと思ったが、さらに後ろは高くなり、流れも急でウェ−ディングできない。
しかしここで絶対サクラマスは休息しているはずという確信めいたものがなぜかあった。ミスキャストは許されない。一発勝負だ! 深呼吸し、キャスティングのプレッシャ−を静め、プレゼンテ−ションからどう流すかイメ−ジした。
しかし、普通のキャスティングではオ−バ−タ−ンで後ろを釣ってしまう、特にピックアップ時によく引っかかっていた記憶が思い出される。さらに手前の流れが幅広いためヘッドが少しでも流れに懸かるとフライに強烈なドラグがかかりポイントをだめにしてしまう。
その為、ラインは全て向こう側の流れに落とし、着水時にはフラットビ−ムを空中に保持する必要があった。ラインはタイプIII 12メートル。足元はブッシュだったのでフラットビ−ムが絡まないように右足首だけ水につけた。
フラットビ−ムは20メートル程になっていた。ラインを下流に流してスペイアップ、テトラをクリアするように上にオ−バ−タ−ンさせた。フォワードキャストは水面を叩くくらい極端に下げ、バックキャストのル−プは、無理をしないよう水平にタ−ンさせた。
もう一度フォルスキャストをしてシュート、そのままロッドを高い位置に保ったまま上流側へリ−チをかけた。フライは狙い通り向こう側の流心の手前に落ちている。いつもながらこのロッドのポテンシャルには舌を巻いてしまう。
よしこれからだ! ラインを程よいテンションに保ちながらフライに流れをゆっくり横切らせていった。もうすぐ次のタ−ンが始まるだろうと思っていた、まさにそのとき、フライが押さえ込まれた! 来た!!
銀色の魚は手前の流心に向け反転した、ロッドに心地よい感触が伝わってくる、しばらくするとラインが急に軽くなった。「ああ、やっちまったか」と思っていたが違っていた。
魚は手前の流れを遡ってきていたのだ。冷や汗ものだった。魚はやがて足元まで寄ってきたが、いきなり反転し暴れ出した。バレるなよと念仏のように繰り返し唱えながら強引に引き寄せランディングに成功。
ついにやった、すべてが報われた。釣れない事が当たり前のようだったのに、本当に釣れた事が夢のようだった。