'01 表層のグレートセッジを捕らえた ヤマメ 38cm!
高橋 匡一 (たかはしまさかず) 埼玉県在住 Masakazu Takahashi in Saitama 【Japan】
フライフィッシング歴11年 / サクラマス歴3年
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
ヤマメ Yamame Trout |
体長 Length |
38cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
Great Sedge on the TD5 #8
Muddler Minnow on the TD3 #6 as dropper
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ロッド Rod |
KS SF DUNKELD |
リール Reel |
KS SU 56 Silver |
釣った日 Date of Catch |
2001/08/12 19時ごろ |
釣った場所 Place of Catch |
秘密 |
IMPRESSIONS
今シーズンの私の目標は大川でウェットフライを使って大ヤマメを釣ることであった。しかし解禁当初からこれまで大物と思われる魚をヒットすることは出来ても、ランディングをすることが出来ず、大変悔しい思いをしていた。その都度何が違うのだろうか、流し方が悪いのだろうか、それとも魚の当たりに対するアワセ方が悪いのか、色々試行錯誤を繰り返してきた。
チャンスが訪れたのは夏休みの暑い日であった。その時は水量がかなり少なくなった大きな淵で二匹の大物が泳いでいるのを発見した。暑い日中は釣りをすることを避け、イブニングライズの時間に期待した。
大淵とはいえ水量も少なく、流れも緩いのでロッドは6番のダンケルドを使用することにした。セッジが飛び交い、ライズが起こることを期待して、ドロッパーにTD2の6番に巻いた黒のマドラーミノー、リードフライにTD4の6番に巻いたグレートセッジを結び、魚を見たポイントより少し上流から釣り始めることにした。釣り方はもちろんダウン&アクロス。
目当てのポイントに近づくと多くのセッジが飛び始めた。少し様子を見ていると渕尻でライズが始まった。大物ではないようだが、はやる気持ちを抑えきれずにキャストした。何度か流してみたが、当たりは無い。その場を諦めかけていた時、流れ込みの方で大きなライズが起こった。これはチャンスだ。急いで上流へ廻って何度かキャストを繰り返すが、やはり魚の反応が無い。流れるフライを無視して再びライズをしている。
何故だろう。私はその時、最初に流れるリードフライが思ったよりも沈みすぎているのではないかという気がしてきた。そこでリードフライを表層用の軽いフックTD5の8番に巻いたグレートセッジに結び変え、ライズのあった地点より1メートル程上流へキャスト。するとフライが流れ始めたその瞬間に魚が飛び付いた。アワセたというよりいきなり魚が水面を転がるようにして下流へ走り、10フィート1インチのロッドがバットまで曲がった。
また外れてしまうのではないかと、嫌な予感が頭の中をよぎったが、今度はフッキングが良かったのか魚が確実に寄って来て、その後何とかランディングに成功。
ネットの中にはグレートセッジをガッチリくわえたパーマークのハッキリと見えるヤマメが横たわっている。それを見たとき私は大きな感動で体が震え出すほどであった。
それは自己記録を遥かに上まる38センチ程の美しい大ヤマメであった。
フライをTD5に巻いたグレートセッジに変えて表層を流す。この作戦が成功したのは大きな収穫だった。魚の関心が水面に注がれている時は、フライを沈めて流すより、表層を流した方が魚の食べ方が良い。その結果フッキングも良くなる。この経験によって数日後に31センチのヤマメを確実にキャッチすることもできたのだった。