'01 期待のイブニングライズで 本流イワナ 45cm!
大垣 俊夫 (おおがきとしお) 栃木県在住 Toshio Ohgaki in Tochigi 【Japan】
フライフィッシング歴10年 / サクラマス歴2年 / 1998全日本キャスティングチャンピオン
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
本流イワナ Char |
体長 Length |
45cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
March Brown American on TD2 Summer Sproat #4
Muddler Minnow on SL2 Single Low Water #8
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ロッド Rod |
KS SF SHANNON |
リール Reel |
KS SU 78 Silver |
釣った日 Date of Catch |
2001/07 |
釣った場所 Place of Catch |
関東の本流 |
IMPRESSIONS
今シーズンは本流の魚に狙いを定め、5月から目指す川に通い出した。その場所は以前から大物が出ているとの情報があり、ウェットで狙うべく、何度か釣行をしていた。その日は既に知人の車があったので、挨拶をかわし、今シーズン新調した10フィートのシャノンにシルバーの78リール、7番のフローティングラインをセットして釣り始めた。
ポイントは大きな淵の最下流で、流芯が中央にあり、流れはフラットだが流速は意外に早く、下流には大小の岩があり、岸には背の高い葦が茂っている。水深もあるため、思うように立ち込めない。バックスペースを気にしながら、D&Aで釣り下る。
March Brown American and Muddler Minonow
薄暗くなりかけてからセッジが飛べば、ライズが始まるだろう。リードフライにはこの時期一番信頼の置けるサマースプロートの4番に巻いたマーチブラウン・アメリカン、ドロッパーにはシングルローウォーターの8番に巻いたマドラーミノーを結ぶ。リーダーは勿論スーパーテックの0X、12フィート。バット側を1フィートほどカットしたものを使用する。
釣り始めてあちこちでライズが始まり、まずは手前のライズからと思ってキャストしたが、反応はない。次々にライズに向かってキャストするがやはり反応がない。セッジは私の周りの水面を泳ぎ回っている。一定の範囲でのライズではないので、魚はきっと広範囲で捕食しているものと思い、下流の岸際に最後までフライを流しきるようにした。
グッドファイターとの出会い
何回目かのキャストの後、突然何の前触れもなくロッドがひったくられた。魚信からして大物だと直感した。頭を振っているのが分かったので、以前この時点でバレてしまったことを教訓に、ロッドを横にしたままただ耐え、引きが少し弱まった頃を見計らってロッドを立てずにリールを巻く。ロッドはバットから曲がり、時折走られ、静寂な河原に78の逆転音が鳴り響く。
この時点ではヤマメだと思っていたので、いつ上流に走られるかもしれないと、用心していた。しかしヤマメの引きとは違い、底へ底へと強く引き込まれるファイトをする。これは大イワナだと確信。膝上まで立ち込み、足場は良くないが、その場所で取り込むことにした。上流にいた知人が気づいてそばまで来てくれた。取り込みまで残り3メートルとなってから寄せては走られを繰り返し、やっと知人のネットに収まった。
ドロッパーが本流イワナのあごをしっかり捕らえていた。
大物に主導権を与えず、常に釣り人のコントロール下でやりとりさせてくれるシャノンに心より感謝。本流のパワーある魚と出会うために末永く愛用したい。