'02 フィエスタで攻略 サクラマス 56cm, 1.75kg!
佐藤 健一 (さとうけんいち) 宮城県在住 Kenichi Satoh in Miiyagi 【Japan】
フライフィッシング歴9年 / サクラマス歴5年
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
サクラマス Cherry Salmon |
体長 Length |
56cm |
体重 Weight |
1.75kg |
フライ Fly & Hook Size |
FIESTA Variation on SL2 #2
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ロッド Rod |
KS SS 1712D |
リール Reel |
KS SU SALMON II Silver |
釣った日 Date of Catch |
2002/03/10 16:00 |
釣った場所 Place of Catch |
七ヶ宿ダム |
IMPRESSIONS
ランドロックのサクラマスを釣るために、ストリーマーを主として様々なフライを様々なリトリーブでトライしてきたが、惨敗の連続であった。ナブラ打ちも困難を極める。強風の条件下、釣りに集中できるロッドはSS1712Dだけであった。
釣友達(ルアーマン)の実績と私自身の経験とを踏まえた上で本年度釣行1日目を終えた時、 沢田さんが本栖湖のブラウントラウトをフィエスタで攻略した話を何とかこのダムで応用できないのか。これをベースにするしかないと考えていた。フィエスタの特徴から、フライをどのようにして漂わせるか・・・。
釣行2日目の3月9日、理想的な風が吹き荒れ、湖面は波立ち、流木が流されている。フィエスタバリエーションを風波に漂わせると何故か釣れるような気がしてきた。
釣行3日目の3月10日、釣友3人と私は夕まづめに狙いを定め、ダムを目指した。ここは林を下り、さらにカケアガリを下った半島であり、足場は切り株や根、石、流木等が散乱し、所々顔を出す岩盤が砂と土で覆われている。遠浅あり、ドン深ありの変化に富んだポイントである。夕まづめ、ここに本命が回遊して来ることを皆知っていた。状況は前日と同等であり、気配を感じていた。
感激のヒット!!
16時40分、弛んだフラットビームがバタツキ走った。一瞬の間を置きSS1712Dからドスンと衝撃波が伝わった。漂うフィエスタバリエーションをランドロックが捕らえた瞬間だ。走るまでそのまま、ラインの方向と逆方向にロッドを倒したところで走り出しフッキングが完了した。大急ぎで足元のフラットビームを回収してファイトが始まった。
17フィートの長さとパワーはファイティングを楽にする。すぐに浮上して独特の回転運動とともにリーダーが魚体に巻きついた。デカッ!!と思いつつ、リーダーは-4Xを使用していたのでブレイクの心配はせずにラインを緩めた。すぐ元に戻り、魚はまた走っていった。
FIESTA Variation
フック:SL2 Single Low Water #2
ボディ:パールのマイラーパイプ
ウィング:ホワイトマラブー2枚、両サイドにグリッズルハックル、上にピンクバックテール
サイド:ジャングルコックショルダー
トッピング:ピーコックハール
アイ:ジャングルコック
リールがいい音を出して心地よい。そうだ、皆を呼ぼう。私のヒットシーンなど滅多に見せられるものではない。「ヒット!!」と大声で叫ぶと皆が振り向き、さらに「掛かったよ~」と叫ぶと、タックルを置いてランディングネットだけ持って息を切らせながらダッシュして来てくれた。皆興奮ぎみである。この間、魚に優先権を与えずファイトを楽しんだ。釣友が差し出した柄の長いランディングネットに、疲れきったランドロックは何の抵抗もせず入っていった。
一同大歓声である。ナント56センチという大物であった!
それはフレッシュランと比較しても劣らない美しくカッコイイ魚体であり、憧れそのものであった。何よりもファイトする魚体の美しさに魅了された。そして野生の美しさに大いに感動した。今後もこの魚を釣るための努力と研究を続けていきたいと思った。