'02 ナイトホークで生涯記録 サクラマス 74cm!
藤井 朋哉 (ふじいともき) Tomoki Fujii 【Japan】
フライフィッシング歴11年 / サクラマス歴3年
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
サクラマス Cherry Salmon |
体長 Length |
74cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
Great Sedge Variation on the TD2 Summer Sproat #4
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ロッド Rod |
KS SD NIGHTHAWK |
釣った日 Date of Catch |
2002/06/20 |
釣った場所 Place of Catch |
秘密! |
IMPRESSIONS
その日のイブニングタイム。中流域での一発大物狙いで、ナイトホークを持って出かけた。薄暗くなってきた頃、ヒゲナガが乱舞し始め、流心、その際と、場所を問わずライズリングが広がっている。ドライフライを流すと魚は一発で出るが、どれも小物とウグイばかり。
ヒゲナガのスケーティングが目立ち始めた頃、すかさずサマースプロート4番に巻いたグレートセッジに切り替えた。リーダーは12フィート。薄暗いポイントで限られた数十分の勝負にトラブルを防ぐため、ドロッパーは付けていない。
プールへの流れ込みでD&Aにキャストし、メンディング。フライは流心をスイングし、コンコンというアタリ。多分また小物だろう。「今日もダメかな?」と思ったら、「ドカン」とひったくられような手応えでフッキング。その瞬間、大きく水面が割れたと思うと、何も対処できぬまま一気に対岸へ向かい、5番のラインは全部引き出されてしまった。
Great Sedge Variation
Tail:トッピング
Body:ゴールド・フラット・ティンセル
Rib:シルバーワイヤー
Body Hackle:グリズリー
Throat:パートリッジ
Wing:ピーコッククィル
偶然の出会いに感謝!
ロッドは「逆Uの字」で、私は一歩も動けない。一呼吸おいてロッドエンドを腹に当て、左手はバット、右手はサミングの体勢に。幸い、バッキングが少し出たくらいで、魚は止まった。そしてゆっくりと流心を上り始めた。数分のファイトの後、その首の振り方で、魚の正体がわかった。サクラマスだ!
巻いては出され、走られては追いかけを繰り返し、約15分(自分では30分以上に感じた!)、最後は自分が後ずさりして岸際に引きづり上げ、直ぐに駆けつけてランディング。右下唇にがっちりとグレートセッジをくわえていたのはやはりサクラマス。メジャーを当てると74cm。もちろん、サクラマス歴を通しての記録。当然5番ロッドの自己記録更新!
多分、この記録は当分の間更新できないと思う。もし、掛ることができたとしても、キャッチすることはできないだろう。私にはそんな自信(?)がある。たまたま、全ての歯車が噛み合って釣れたのであって、この偶然は私にとってもはや天文学的数値に近いもの。だからこそ「記念すべきトロフィー」として記録しておきたいと思った。
ロッドの横に並べて写真を撮り、魚体を傷つけることなく即リリース。何もなかったように流れの中へと消えていった。
それにしても、このファイトでもの凄く頑張ってくれた「ナイトホーク」君。感謝・感謝! もしかしたら寿命が少し縮んでしまったかも!
もう1本買わなきゃ!!