'02 ジャシッド#10で自己記録更新 ヤマメ 37cmと30.5cm!
沢渡 郷 (さわたりごう) 東北地方在住 Gou Sawatari in Tohoku 【Japan】
フライフィッシング歴4年 / サクラマス歴2年
37cmのヤマメ。念願かなった尺2寸。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
ヤマメ Yamame Trout |
体長 Length |
37cmと30.5cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
Jassid tied on DD1 Black Terrestrial #10 and #12
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ロッド Rod |
KS AR INVENTION |
リール Reel |
KS THE HONEYCOMB 45Gold |
フライライン Fly Line |
AR WF-4-F |
釣った日 Date of Catch |
2002/07/07 昼頃
2002/09/16 夕方5:30 |
釣った場所 Place of Catch |
秘密 |
IMPRESSIONS
爬虫類を思わせる鉄色の肌をした37cmのヤマメ。
2002年7月7日、2日間続いた雨で川は増水が予想された。不安な気持ちで降り立った渓は濁りもなく、最高の流れが広がっていた。予定のポイントには先行者がいたので、これまでやったことのない区間に入ることにした。思えばこれが幸いした。小渓流なのでポイントははっきりしているが、できるだけ離れて釣らないと、魚に気づかれてしまう。しかも淵ごとに灌木や背の高い草が生い茂っているので、サイドキャストやバックハンドキャストで攻略するしかない。
良いポイントで2尾ほど合わせ損なった。2匹とも#10のフライをすぽっと吸い込むような出方だった。遅く合わせたつもりだが、何の抵抗もなくすっぽ抜けてきた。納得行かぬままポイントを後にする。
途中、8寸ほどのヤマメを2尾釣った後に、開けた淵に出た。淵の頭に大木が根を張り出し、魚たちの格好の住処となっている。珍しくボサがないので、キャスティングは結構楽しそうだ。渕尻はトロ瀬状態で、長く、渕頭までは15メートルくらいある。両岸はボサに覆われ、流れの尻からバックハンドキャストでプレゼンテーションを決めるのが最良だと思われた。
ジャシッド10番で。
流れの起点に1投、2投するが、反応はない。3投目は少し奥にずらして木の根のエゴの巻き返しにフライを落とした。巻き返しの流れに乗ってジャシッドがナチュラルドリフトしてくる。フライが流心の流れに引き寄せられながら、あと数秒でその流心に乗るというところで、魚の鼻っ面が水面にひょっこり飛び出た。10メートルの距離から合わせをくれるとしっかりと重みが伝わってきた。
4年目の尺2寸
今し方フライがあった場所で銀色の魚体がうねっている。フッキングは確実のようだ。ぎらりぎらりとうねる、間違いなく30cmは超えているヤマメだ。淵の流れ込みに強引に走った後、直ぐに方向転換してあっという間に下流に走り、対岸の倒木の下に潜り込もうとする。潜られないよう、ロッドを右に寝かせながらこらえると、うまい具合にこちらに向かって出てきた。ヤマメは流れに立ち込んでいる自分の直ぐ上を横切り、左岸のボサ沿いに上流へ上ろうとするが、すぐに力尽きて流れ任せに下ってきた。
「よし、もう大丈夫だ。」
しかし、ずり上げられる岸もないし、緩い流れも見あたらない。仕方なく、流れの中で取り込むことにした。尺を超えたヤマメは4Xのリーダーに張られて上流を向いたまま流れに身を任せている。ランディングネットを慎重に差し伸べ、狙いを定めて一気にすくいとる。暴れることもなく、すんなりとネットに収まってくれた。ずっしりとした重みが左手にのしかかる。無事成功。緊張の糸がほどけて、ふらつく足取りで浅い場所に移動し、ヤマメを横たえる。鷲づかみにして改めて大きさを実感。37cmあった。
シーズン終盤に釣った30.5cm。
鉄の棒のような色合いの肌は、普段見慣れたヤマメと違い、爬虫類を思い起こさせた。一体何年生きてきたのだろうか。フライ歴4年。やっと念願かなって尺二寸を超えることができた。また一つ成長したような、喜びがわいてきた。
シーズン2匹目の尺ヤマメ
二匹目はシーズンも残り少ない9月16日だった。午前中に入った渓ではボーズをくらい、早めに移動する。予定していた場所には先行者。時間は既に4時を回っており、雨模様のため夕暮れが早そうだ。急いで場所を探さないと今日の釣りはお終いだ。時間がないので車で5分上流に移動して入渓した。
入って直ぐ目の前に、ちょっとした溜まりのような流れのポイントがあった。5メートルくらいのキャストで足りるそのポイントに、ジャシッド#12を入れる。ぱしゃっという飛沫を上げて魚が出た。イワナしか出ないと思っていたので、遊ばせず強引に岸に引き抜こうとしたが、結構引きが強い。無理矢理引っ張り上げてみると思ったより大きかった。しかもヤマメ。「ひょっとして尺あるかも・・」とメジャーを当てると30.5cm。今期2尾目の尺ヤマメだった。予期していなかったので落とし物を拾ったような感じであった。
やはり、ジャシッドで。12番。
2002年のシーズンは尺ヤマメ5本を目標としていたが、甘かった。前のシーズンはポイントの攻略をじっくりと考え、一投ごとに慎重に攻めていたが、今期はある程度わかったつもりになり、あまり考えずにプレゼンテーションしていたと反省。思ったような流し方ができず、ミスにつながった。また前シーズンは気に入った同じ渓に何度も通うようなスタイルで釣りをしていた。「釣れるポイントに通ったら、釣れて当たり前」という師匠の一言により、今シーズンは今までやったことのない渓や釣ったことのない区間を釣るよう心がけ、腕を磨くようにした。
次のシーズンはこれらの反省を踏まえ、新たなステージにチャレンジしたいと思っている。