'03 シーズン終盤のトロフィーは チャムサーモン 80cm, 7.0kg!
石井 健一郎 (いしいけんいちろう) 福島県在住 Kenichiro Ishii in Fukushima 【Japan】
フライフィッシング歴8年 / サクラマス歴3年
オレンジティペット・バリエーションをくわえて上がってきたのは87cm、7.0kg、オスのチャムサーモン。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
チャムサーモン Cham Salmon |
体長 Length |
80cm |
体重 Weight |
7.0kg |
フライ Fly & Hook Size |
オレンジティペット・バリエーション on SL2 #8
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ロッド Rod |
KS SS 1511D |
リール Reel |
KS SU SALMON I Millennium Blue |
フライライン Fly Line |
DST-11-S Type II + FB Super 35lb. |
釣った日 Date of Catch |
2003/10/20 8:00 am |
釣った場所 Place of Catch |
木戸川 |
IMPRESSIONS
ORANGE TIPPET VARIATION
フック: SL2 Single Low Water #8
タグ: シルバーフラットティンセル
ボディ: サーモウェブ・レッド
リブ: シルバーオーバルティンセル
アンダーウイング: ティペット
ウイング: ゴールデンフェザントレッドブレスト
ハックル: コックハックル・ホワイト
午前3時、まだ夜が明けきらない時間に、目覚めてしまった。初めてのサーモンフィシングに挑戦することになったからである。
'03年秋、福島県の木戸川でサーモンを釣るチャンスが訪れた。サーモンとは、「チャムサーモン」のことであり、釣りといっても「サケ有効利用調査採捕従事者」としてであるが、自分の頭の中では、まだ出会ったことのない「アトランティックサーモン」にすっかり化けていた。
一ヶ月前から巻き始めていたフライ達、この日のために息を潜めていたロッドとリールを車に詰め込み、さらにはフライフィッシングの相棒を乗せ家を後にした。相棒とは、私の妻である。女ながらフライフィッシングをやっており、NZでは、60cmのブラウントラウトを釣り上げ、春にはAR Smoltを振り回し、サクラマスを一緒に狙っているほどの腕前である。が、今回は、出産直後と言うこともあり、見学となった。
眠い目をこすりながら、木戸川に到着したのは午前7時を少し過ぎた頃で、すでに十数人のフライマンが川に立ちこみロッドを振っていた。受付を済ませ、いざ川へ。しかし場所が無い。しばらく様子を見ていたが、釣り下る人もいないため、しかたなく河口側で流れのほとんど無い場所に入ることになった。
タックルをセットしフライを結び、キャスト! 約1年ぶりにダブルハンドを振る。気持ちが良い。しかし流れの無い川では、フライがスイングしない。ラインが底にひっかっかる。しかたなくリトリーブする、コツコツとフライが川底の石に当るのが伝わってくる。
ラインをインターミディエイトに交換したほうが良いかな? と考えながら、またキャスト。どうにかスイングはしているようだ。リトリーブをはじめた直後、ラインが川底にひっかっかた。相棒に「地球を釣ったでしょ?」と、ばかにされながらロッドを持ち上げると、「地球」は上流へ移動し始めた。
サーモンらしい重い引きを楽しませてくれた今年のトロフィーと記念撮影。
「来た!」2投目にしてヒットした。
自分の中でサーモンとは、リールのドラグを鳴らしながら走るもの・・・?と思っていたが、こいつは走るわけでもなく、ただ自由きままに泳ぎ周っている。なんだこいつは、と思いつつ強引に引き寄せた。それでも重量感が伝わってくる。足元に引き寄せるまで2、3分かかり、ようやく姿が見えた。
「でかい!!」と思った瞬間、急に上流に走り始めた。
リトリーブで引き寄せていたラインは全て出て行き、リールも逆回転を始めた。ロッドも大きく曲がり「これがサーモン!?」と思いながら、緊張と興奮の時を楽しんだ。約5分後、自分の足元に横たわった魚は、87cm、7.0kg。体高のあるオスのチャムサーモンだった。
それ以降、魚影は見えるが釣り上げるには至らなかった。記念撮影をし、この日のためにアドバイスしていただいたプロショップの方に感謝しながら帰路についた。
最後に一言・・・。日本でのチャムサーモンは調査員という形で、一部河川にて釣りが認められている。いつかは、自由に釣り人として楽しめればと願っている。