'03 ガウラ初釣行でゲット Atlantic Salmon 81cmと67cm, 4.0kgと2.7kg!
関塚 哲也 (せきづかてつや) 栃木県在住 Tetsuya Sekizuka in Tochigi 【Japan】
フライフィッシング歴10年 / サクラマス歴7年 / サーモンフィッシング歴1年
この写真はグリルス。4kgのサーモンは不覚にも写真を撮り忘れてしまった。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
Atlantic Salmon Salmo Salar |
体長 Length |
81cmと67cm |
体重 Weight |
4.0kgと2.7kg |
フライ Fly & Hook Size |
Red Fighter on Hybrid Tube 1.5"
Black Ranger on Plastic Tube 1"
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ロッド Rod |
KS SS 1712D_H
KS SS 1612D |
リール Reel |
KS SU SALMON II The Cherry Salmon Silver |
釣った日 Date of Catch |
2003/06/26 9:30 am
2003/06/30 3:00 am |
釣った場所 Place of Catch |
NFC`s Bridge Pool and Rena in the river Gaula |
IMPRESSIONS
2002年、念願のサクラマスを九頭竜川でキャッチし、今回、夢のノルウェー釣行に出かけることになってしまった。コトの発端は私のちょっとした一言に始まる。群馬の釣友F氏に、いつもガウラの話を聞かされ、一緒に行こうと誘われていた。その時、私はまだ国内のサクラマスをキャッチしておらず、目の前で2本バラしたというだけで結果を出せずにいた。当然F氏には「日本で結果が出たら行きますよ!」と答えておいた。この一言が後にガウラ送りになるとも知らずに・・・!
そして2002年、九頭竜川で無事サクラマスをゲット。F氏はニコニコ笑みを浮かべながら、「これでガウラにいけるね!」と。私も決意せざるを得なかった。
最悪の状況でスタート
2003年、国内でのパワーウェットも無事に(!?)終え、いつもなら本流ヤマメに没頭するのだが、今年は1回しか行けず、タイイングに精を出した。ヤマメの報告は別ページにて!
オリジナルの真っ赤なフライ。栃木のフライ仲間ではウグイを「レッドファイター」と呼ぶ。それまで名前は考えていなかったが、サーモンのアタリがウグイと似ていたのでそう名付けた。ハイブリッドチューブ・バージョン。
そして6月22日、成田を発ち、いざノルウェーへ。11年ぶりのフライトだ。コペンハーゲン、オスロ、トロンハイムと順調に到着し、レンタカーでホテルへ。沢田さんとマリーさんが迎えてくれた。
ガウラの状況は最悪とのこと。しかもヨーロッパ各地は異常気象で、死者もかなり出ていた。6月は日本の3月くらいの陽気だと聞いていたが、非常に暑かった。防寒用のインナーもただの荷物になっている。最悪の状況の中、沢田さんはサーモンをキャッチしており、その釣り方は「セオリー通りにはいかない。」と聞いた。私はこのアドバイスを脳裏に焼き付け、川へ向かった。
スエーデン生まれのギリー、ジョンとガウラを回る。ジョンはブラッド・ピットに似たナイスガイだ。同じグループのF氏、現地で知り合ったA氏夫妻と私の4人で、この1週間、いろんなビートをローテーションする。白夜ということもあり、24時間、好きな時間に釣りができることは、ガウラ初釣行の私には嬉しかった。
ブリッジプール!
ビートR、A、B、Cと、何も起こらなかった。自分なりの方法で挑んでみたがノーフィッシュだった。他のグループの人たちも、顔を横に振るだけだった。
そしてビートD。みんなが気合いを入れるブリッジプールだ。レンタカーのインプレッサでブリッジを渡り、3から2速へとシフトダウン。サイドを引き、カウンターをあて、180度スピンターン!
路面が濡れているせいか、うまく決まった。そう、待ちに待った雨が降ったのだ。プールには誰もいない。そして密かに、このブリッジプールから釣り方を変えようと思っていた。沢田さんから聞いた「セオリー通りには行かなかった。」ということを、私なりに実行しようと・・・。川に入る頃には、既に雨は止み、太陽が顔を出していた。そしてこの水の色では使いそうにない、真っ赤なフライを結んでプールを下った。
すべての動作を通して、セオリーとは全く逆のことをしながら、あと数投でこのプールも終わりという開きで、小さな当たりがあった。半信半疑で動作を止める。リールが逆転する。ロッドを倒し、フッキングを完了する。ここからが問題だ。かけた場所は開き。下のプールまで長い激流が続く。ここで何回も観た「パワーウェットフライフィッシング」のビデオを思い出す。中でもパート8のファイティングテクニックだ。なるべく魚と平行にラインを保ち、上流へ誘導していく。すると魚はおとなしくついてくる。中程まできたらサイドからプレッシャーをかけてファイト開始!
7~8分で人生初のアトランティックサーモンをキャッチする。81cm、4kgだった。F氏に電話をかけ、報告する。NFCのロッジに向かい、ある事を忘れていたことに気づく。そう、写真を撮りわすれていたのだ。この後、F氏がブリッジプールに挑み、同サイズのサーモンをキャッチし、記念撮影をした。ホテルに戻り、ディナーに向かうと、各国の人たちから祝福を受け、少々照れくさかった。
グリルスの群れ
ビートRではシートラウトをキャッチし、ジョンがわさび醤油で食べるとうまいと言うのでプレゼント。その後、ホームプールではパーの嵐に遭い、ティルセットではサーモンをフッキングさせたものの、一度も顔を出さずに数十分の格闘の末、バラしてしまった。ブリッジプール以来、釣果も上がらず、とうとう最終日になってしまった。
ビートB、レナに向かう。レンタカーにも慣れ、ウィンカーを出すのにワイパーを回さなくなった。帰りのフライトの都合で先に終わるA氏夫妻と再会を約束し、また川に戻る。なんだか辺りが騒がしい。プールの開きを観るとジャンプする魚がいる。グリルスが遡上して来たようだ。ギリーのジョンによると、例年ならサーモンが遡上するのに、グリルスがサーモンを追い越してきてしまったのだと言う。上流から入ると、すごいスピードでグリルスが遡っていく。
グリルスをぶら下げて記念撮影。まさしくサーモンフィッシャーマン・スタイル!
流し始めて数投後にアタリがあった。グリルスだ。ジャンプし、暴れまくって元気が良い。数分後にキャッチした。67cm、2.7kgのシーライスのついたグリルスだ。これもジョンにあげた。今度は忘れずに写真を撮り、私の2003年ノルウェー・ツアーが終わった。
今回のツアーを振り返り、いろんな課題が残った。この課題を一つ一つ克服し、またガウラに挑戦したいと思っている。