MY TROPHY | MY RECORD | |
---|---|
魚種 Species | サクラマス Cherry Salmon |
体長 Length | 60cm |
体重 Weight | 2.2kg |
フライ Fly & Hook Size | グリーンワスプ on 1/2” copper tube with ST1 #6 |
ロッド Rod | KS SS 1612D |
リール Reel | KS SU Salmon I Silver |
フライライン Fly Line | DST-12-S Type I/II |
釣った日 Date of Catch | 2005/04/26 |
釣った場所 Place of Catch | 神通川 |
当日の夜明け前、小雨が降る中前日から目をつけていたポイントへ向かう。
ポイントへ着くと誰も居ない。
しめた、ひょっとしたら岸際でマスは一休みしているかもしれない。
Green Wasp | |
---|---|
ボディ | グリーンシルクフロス |
リブ | シルバーオーバルティンセル |
スロート | グリーンスクィレルテール、レモンウッドダック |
ウィング | イエロースクィレルテール、フォックススクィレルテール、ピーコックソード |
サイド | ジャングルコック |
立ち込みは最小限に、しかも静かに岸際から攻めることにした。一流し目は岸際から30m以内の底近くを標的に、ニ流し目は昨年暮れに入手したSW1713Lで遠くを狙ってみようと・・・。しかし、この範囲内にはテトラの残骸が多く、ラインを持っていかれそうだ。今年はすでに2本のラインを失ってしまったので慎重にならざるを得ない。でも攻めるところは攻めねばならない。
そこで、今回は最近入手したDSTのタイプ・ワンツーを使用し、フライだけを出来るだけ速く沈めるために小さい1/2インチのカッパーチューブを使用することにした。沈みすぎた場合はリーダーの長さを調整してラインを変えればよいと、フローティングラインも用意した。ラインが取られるよりもフライが取られたほうが被害は少ない。
カッパーチューブは、川の濁りを考えて黒っぽいものを3種類ほど用意してきた。私は過去に1インチ以上のカッパーチューブを使用して怖い思いをしたことがあるので、カッパーチューブは3/4インチ以下しか使用しないことにしている。
フライのパターンは、水中での安定性からするとブラックマリア、アクロイドなどの円錐状が有利だが、先ずは今回の釣行前に多く用意してきたグリーン・ワスプを使うことにした。この状況では黒っぽくて大きなフライを選択するのが筋だが、大きくなると沈下速度が遅く、ラインを重くすると恐怖のテトラが待ち構えている。
一投目、フライが先行して水面に落ち、ラインは比較的静かに水面に乗った。フライの沈み具合は良い。流速に負けずによく沈んでくれる感じだ。いつも出番のないフローティングを使ってもよかったかもと思いつつ、丁寧に釣り下る。
30分位経過したとき、突然ガーンとラインが引っ張られ、何と魚がジャンプしたではないか。それから水面に頭を出し、首を振り抵抗した。ヤバイ!一瞬指を緩め、水中へ魚を戻す。そして、すぐに竿を岸側へ倒し、急いで残ったラインをリールに巻く。
ちょっとラインを引くとすぐに首を振り、抵抗する。寄せにかかりって、ネットを背中からとりだすと、何と魚はあわてたように逃げる。きっとこの魚は刺し網などから逃れてきたに違いない、と勝手に想像した。
魚とのやり取りも終え、いよいよ取り込みに入る。辺りを見渡すと、丁度良いワンドがあるが、岸辺の石は大きすぎて引きずり上げるのはどこも無理だ。岸辺に追い込んで流心側へ戻ろうとするところをネットですくおうと、何とかそのワンドまで誘導した。
しかし、ネットを構えると魚は逃げようとして、ランニングラインを引き出し、流心側へ行こうとする。すぐ近くには沈み岩かテトラかありそうな水面の波が見える。やばい!ラインを引っ掛けられたらおしまいだと、ラインを緩めず、引っ張らず何とか魚を止める。2、3回繰り返してやっとワンドへ追い詰め、反転してくる魚を竿先でコントロールして、頭からネットですくい上げた。
魚の口をよく見たら、グリーンワスプをがっちりくわえている。これではすごい勢いで疾走したり、大あばれしたりなどできなかったはずだ。口をほとんど閉じた状態で上唇と下唇をフックがとらえ、呼吸もままならぬ状態であったことを物語っていた。フックは素手で外せないほど深く魚の口を捉えていた。魚は急に口が開かなくなってムムム・・・の状態であり、さぞかし慌てたであろう。
今回はフリーフックをイメージしてシリコンチューブを浅くカッパーチューブに差し込んでおいた。フリーフックの威力を再確認する。
昨年、念願のファーストサクラマスを釣り、今シーズンはサイズアップを目標に臨んだ。今回いきなり10cm以上で目標を達成し、またも感無量の喜びに浸ることができました。関係者の方々へ“多謝”の一言のみ。
参考:現場で魚の重さを知るため、計量法の検定対象外ではあるが、4kgまで計れる本体全長18cmの小型バネ秤を持参してネットごと測定し、後からネットの重さを量って差し引いた値を今回魚の体重としました。データは集めるほど楽しい。ちなみに、当日の朝釣り開始時刻である6時の気温/水温は測定を忘れてしまい、翌日の同一時刻の気温/水温を計ったら8.7℃/6.0℃でした。