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'06  2年ぶりのランディング サクラマス 58cm,  1.7kg!
沢渡 郷 (さわたりごう) 青森県在住  Gou Sawatari in Aomori 【Japan】
フライフィッシング歴8年 / サクラマス歴5年
Gou Sawatari Cherry Salmon
ちょっと細めの58cm。連続でバラした末の貴重な一匹。
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species サクラマス Cherry Salmon
体長 Length 58cm
体重 Weight 1.7kg
フライ Fly & Hook Size ブラックフェアリー1-1/4ハイブリッドチューブ&ST3-#6
ロッド Rod KS SS1712D
リール Reel KS SU Salmon II The Cherry Salmon
フライライン Fly Line DST-12-S Intermediate +フラットビームスーパーフローティング35LB+KSサーモンリーダー-2x
釣った日 Date of Catch 2006/06/04
釣った場所 Place of Catch 秘密
IMPRESSIONS

昨年は1本バラしてシーズン終了。

そのまま巻くと、魚が水中で頭を振ったと思ったら、ラインの抵抗が減った。「もしや外れた?」そんなはずは・・・と、淡い期待でリールを巻いたが、何事も無くラインだけが寄って来た。バレちゃった・・・「えっ?嘘ー、なんで〜」・・・サクラマスはバレない魚と思っていたのに・・・。3年連続で釣ってきたのに・・・。

今年、久しぶりのサクラマスのアタリ。すぐにリールから「ジジジ、ジジッ」とラインが引き出された。ちょっとドラグが強めだったが、フッキングは問題ないだろうと思った。さらに確実に掛けようと、下流側にロッドを向けたまま強めのテンションを掛けた。 水面に浮いたサクラマスの巨体が「バシャバシャ」と頭を振った途端、ロッドが軽くなった。「あ〜またやってしまった・・・」。

自分の行動が悔やまれる。その後もリトリーブで掛かったサクラマスに水面でバシャバシャとやられ、わずか10秒ほどで外されてしまった。いよいよフッキング恐怖症である。
ハイブリッドチューブに巻いたブラックフェアリー。フックはST3の#6を使用。
6月4日、朝4時にポイントに到着。すでに先行者の車が停まっていたが、このポイントに時間をずらして入ることにし、のんびりと釣りの支度をする。時間稼ぎのため、車の中でフラットビームの痛んだところをカットした。

5時に車を降りた。ちょうど太陽が山並みから昇り始め、すがすがしい。一昨年釣った68cmも確かこんな日だったと思い起こす。朝日に祈るようにハンチングを脱ぎ、ポイントを目指した。

川は減水していたが状況は悪くなさそうだ。少しポイントを休ませようと、ゆっくり釣りを開始した。 長い瀬の流れ込みから慎重にキャストを開始する。今日はキャスティングも調子が良い。

速かった流れが緩くなり始め、そろそろ核心部と思ってから、三投目か四投目だった。ラインが流芯に吸い込まれ、ロッドを下流側に送る。「クン、クンクン」というアタリ。「んっ?来た!」と同時に「グングン」と重みが伝わる。「良し、走るぞ」と思ったと同時にリールから「ジ−−−−−−」と長い逆転音が鳴り響いた。前回のバラし以来リールのドラグは緩めにセットしてある。ラインが気持ちよく出ていった。6時を知らせる街頭の音楽が鳴った。
細くても奇麗な魚体だった。2年ぶりに撮影できた記念すべきサクラマス。
30m程下り、魚は停まった。初めてサクラマスを掛けたときと同じくらいの慎重さで、ゆっくりリールを巻く。魚の重みは50cm前半くらいだろうか、難なく寄せることができた。しかしバラし恐怖症のため無理ができない。

岸にずり上げようかと思ったが、やはり愛用のネットでランディングを決めたい。これでバラしたら悔やまれるだろうと思いつつ、外れないように慎重に慎重を期し、自分の前へ誘導した。魚はすんなりとネットに収まった。取り込みまで12分掛かっていた。

ネットの中のサクラマスは思ったより長い。早速メジャーを当てると58cm。フッキングも万全だった。 目方は1.7kgしかない細いサクラマスではあるが、自分にとって貴重な一匹であった。

毎年釣ることの難しさ、フッキングから取り込みまでの難しさなど、いろんな事を考えさせられる良い機会だった。次の出会いが楽しみだ。サクラマスに敬意をもって、これからもサクラマス釣りに挑みたいと思う。
この日の水温:11度
天候:快晴
水量の変化:ミドルウォーターからローウォーター