'11 大増水5月のリベンジ サクラマス 55cm, 2.5kg!
安河内 孝憲 (やすこうちたかのり) 東京都在住 Takanori Yasukouchi in Tokyo 【Japan】
フライフィッシング歴17年 / サクラマス歴7年
川は相変わらずのハイウォーター。しかし、この日は狙ってフライを泳がせた。55cmの超フレッシュ。リベンジ成功。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
サクラマス Cherry Salmon |
体長 Length |
55cm |
体重 Weight |
2.5kg |
フライ Fly & Hook Size |
|
ロッド Rod |
KS SW ROGNES |
リール Reel |
SU Salmon II Limited Neptune |
釣った日 Date of Catch |
2011/05/某日 |
釣った場所 Place of Catch |
北の美しい本流 |
KILLER TROPHY FLY
Black Fairy
Hook: 35mm (10mm) Hybrid Tube with XD1 Tube Fly Double
Dresser: Takanori Yasukouchi
Originator: Ken Sawada
Source: THE TUBE FLY
先達たちの数々の実績。外せないフライ。シーズン通して増水気味の川で、ハイブリッドチューブに巻いたやや大型のパターンを使って成功。
IMPRESSIONS
この日のフライはブラックフェアリー。セミフリーフックで大成功。
ところが連休に突入したある日、水量が一気に落ちた。あわてて身支度し、出動。
落ちたとは言っても平水の2倍ほどの流れ。雪しろの濁りも半端ではない。ただ今年はそれでも無理して釣りをする理由があった。
沢田さんから例年の遡上パターンを教えていただいていたこと。そして、前回釣行の時に大増水の中、フライマンが魚をぶら下げて上流に上がってきたのを目撃したこと。
「たったいま釣ったよ。」の一言。これから撮影をするところだと言う。火が点いた・・・。
これを見ていなかったら正直、今回も釣りを躊躇していたことだろう。次のステップもなかったことを思うと、これはこれでありがたかったと今は思う。
釣れない言い訳が自分の中でまたひとつ減った。この水量、濁り、水温でも、釣っている人は確実に釣りあげているのだ。
とにかく最初の一投目から最後までミスキャストがないように。それだけを念じて釣りはじめた。
流れがゆるくなり始める。核心部の始まりだ。深くもなり腰上まで水に浸かりながらのキャスト。何カ所か大きな柳の木も迫り出しており、当然ながらバックも全然とれない。ただ今年は頼もしい相棒と一緒の釣行だ。
「ROGNES」。シューティング・スペイなるものは始めての私であったが、デカいフライも風もなんなくこなし、飛ばしてくれる。サクラ狙いに剛竿すぎはしないか?との戸惑いもあったが、現場では大いに安心感があった。
ゆるい流れがやや加速し始めたあたりから3投目。流心も手前側に寄ってはきているが、立ちこむ足が油断をすると浮きそうだ。そこでもなんとかうまくターンオーバーして、フライ先行で落ちてくれた。
ロッドを微妙にあおりながら送り込む。釣り人にも心地よいテンションはきっと魚にも気になるテンションになっているはず。
流心をはずれるギリギリというあたりでロッドによるターンを演出。2度目のターンをくれてやった直後、突然ロッドが押えこまれた・・・。
「ゴン!ゴン!ゴン!!!!!!!」
あまりに唐突なゴングが2年ぶりに鳴った!!
ひとしきりフラットビームが引き出された後に魚はストップ。そこでゆっくりロッドを絞り込んだ。ティップが絶妙にしなってくれている。
キャストのみならず、掛けた後も絶対の安心感。だから不思議とバラれる気はしなかった。
出して引いてを何度かやり過ごした後、横腹を見せた。
「本命」だ・・・。
セミフリーフックシステムのおかげで、XD1ダブルフックのみが2本共サイドにガッチリくい込んでいるのが見てとれた。ホッと一安心。
ただしかけた場所は深みのポイント。ずり上げはできない。フォールディングネットで獲るしか方法はなかった。
悪戦苦闘しながらもなんとか一人でランディング。
しかし厳しい釣りだ・・・。でも下手くそながら去年とは全然違う釣りをしている実感もある。生涯進歩しつづけられるスポーツがフライフィッシングだと信じている。
こんな豪快で繊細な釣りを教えてくれた沢田さんには本当に感謝している。
「もっと生き物らしいフライをもっと生き物のようなラインで操作して野生を獲る」
死ぬまで探求!フライフィッシング万歳!!
釣った日の天候:薄曇り
水温:5度
水量:ハイウォーター