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'11  紫陽花の咲く頃 戻り大山女魚 55cm!
武羅歌 良三 (ぶらっかーりょうぞう) 東京都在住  Ryozo Blacker in Tokyo 【Japan】
フライフィッシング歴42年 / 特別な大物歴:戻り大山女魚50cm等々
Ryozo Blacker Yamame Trout
55cmの戻り大山女魚。選択したフライ、流れと状況の読み・・。理想的なフライフィッシングシーン。
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species 戻り大山女魚 Yamame Trout
体長 Length 55cm
体重 Weight 計測せず
フライ Fly & Hook Size River Bush No.1 on SL6 Black Spey #8
ロッド Rod KS SF DIAVOLO
リール Reel SU 910 Black
フライライン Fly Line SD-WF-9FI(10mにカット)+ Flat Beam Super 35lb + Super-Tech Leader 12ft 0X
釣った日 Date of Catch 2011/06後半
釣った場所 Place of Catch 東北の支流
KILLER TROPHY FLY

River Bush No.1

Hook: SL6 Black Spey

Dresser: Ryozo Blacker

Originator: William Blacker

Source: Blacker`s Art of Fly Making

釣り名人、ブラッカーお気に入りのパターンである。大物の潜むポイントで一発で仕留めるには、先達の偉大なフライで挑みたい。

IMPRESSIONS

還暦を2年前に迎え、このまま大山女魚と巡り会えずに納棺・・・。

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Blacker`s Art of Fly Making から。River Bush No.1。
と言う事で、秋から始まるキャスティング・スクールを2年前から受講。

SS1712D_Hで基礎から沢田さんと平野さんに御指南を受け、60歳でもまだまだ現役で楽しめる事の実感と勇気を頂き、もはや気分は源流指向だった若き20代の私である。

目指す大物は何としてもサーモンフライで仕留めたいと言う思いから、タイイングは沢田さんと座間さんに基礎から厳しく指導して頂き、実釣フライはBlacker's Art of Fly Makingからと決めた。

フックはオールドリマリックのカーブの美しいブラックスペイの#6、#8と決め、毎晩のタイイングでお気に入りのパターンを100本以上フライボックスに並べ、現地の釣場をイメージしながらキャスティング練習をし、ベストシーズンを待ち続けた。
trophy_2

しかし、釣りに行けたのは、獲物が支流に入ってアタックが小さくなり、擦れっ枯らし状態の六月の後半である。

釣り場に行ってみると、現地のルアーマンが毎朝入る場荒れ状態で、魚は簡単にアタックして来ない。落ち着いて対岸を観察すると、対岸直角、約20mの所で時々小さなライズが見える。

キャストしてみたが、ドラッグがすぐかかり、何のアタックも無く敗戦。

宿に戻り、ロッドはディアブロと決め SD-WF-9FIラインで作ったシューティングヘッドを少しづつカットしながら10mとした。リーダーは12ft 0x、シューティングラインは35lb。
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翌朝、またもや地元のルアーマンの荒らした後になったが、ルアーの届かないポイントでライズが見える。取り出したフライはブラックスペイ#8に巻いたRiver Bush No.1 だ。

ドロッパーは付けずに勝負する。ドラッグを避ける為、上流から約30度の角度でポイントへプレゼントするが、50cmほど岸から離れてしまう。

ポイントまで約30ヤード。フライの流れは良いのだが、魚が食いついてこない。 

2回目のプレゼントは、きれいに岸すれすれに決まった。かなりゆっくりとフライが岸から離れ、小さな鏡に入った。その瞬間、微妙なテンションがディアブロのトップに伝わり、極度の緊張感が全身を硬直させた。
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若いときはいきなり大合わせをするところを、手元に残した50cmほどのループをゆるめてフライを送り込む。瞬間、強くトップを引き込んでフッキングした。

合わせはやっておらず、デイアプロは既に満月状態で、バレの心配は感じられない。

足元にゆっくり寄ってきた魚体はおよそ50cm。その後、真っ昼間の12時までの4時間に最大55cmをはじめ、3本の戻り大山女魚をフッキングさせる事ができた。

還暦になってからのほうが大物が釣れるとは・・・。

現地リバーキーパーの友人H師と大自然の恩恵に感謝せずにはいられない。

多くの同年代のフライマンの方々には、ふたたびグリップを握りしめ、野山を歩き、魚と対等に勝負してもらいたい。そう願わずに居られない。
釣った日の天候 Weather of the day:曇り時々小雨
水温・水温の変化など Water Temperature:早朝8℃、日中13℃
水量・水量の変化など The Volume of Water:やや減水気味
他に記録しておきたいことなど Other Records:モスキートが異常に多く発生