'11 12年で一巡り アトランティックサーモン 93cm, 6.4kg!
平野 秀輔 (ひらのしゅうすけ) 東京都在住 Shusuke Hirano in Tokyo 【Japan】
フライフィッシング歴28年 / サーモンフィッシング歴12年 / 元全日本キャスティングチャンピオン・ProShopSAWADA スクール専任講師
ロングプールでサーモンを止める。93cm、6.4kg。読み通り、狙い通り。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
アトランティックサーモン Atlantic Salmon |
体長 Length |
93cm |
体重 Weight |
6.4kg |
フライ Fly & Hook Size |
|
ロッド Rod |
KS SW 1712H |
リール Reel |
THE HONEYCOMB Salmon II Gold |
フライライン Fly Line |
DST-12-S Type III |
釣った日 Date of Catch |
2011/07/06 |
釣った場所 Place of Catch |
in the RIver Gaula, Long Pool |
IMPRESSIONS
14時頃にフロセットの橋をチェック。川を見て愕然とする。本流は泥濁りではないか・・。となると、サーモンは日中でもフライを食う・・。
慌てて支度をし、車止めに着いたのは14時30分。線路の脇道を通り、崖を下り、川に入ったのは15時。
その前、一昨日のロングプールは増水が落ち着いていた。この状況ならと、ラインはタイプIII、黒から黄色に色づいた川の水に合わせ、オレンジのフィッシングファイアーをチョイス。怪しい流れにさしかかった時、サーモンがフライに触った。一歩も下らずにすかさず同じ場所にラインを投げる。案の定、すぐにサーモンがフライを喰ってきた。
5分ほどのファイトの間、なぜかサーモンは岸寄りに寄りたがっている。それも自分のファイティングポジションの下流・岸際という嫌な感じの方だ。
大した魚ではないだろうとタカをくくっていたら、魚が3度目に岸に寄ったところであっけなくフックが外れた。仕方ない。魚と向き合って3回も引っ張ってしまったんだから・・。反省、また反省。
そして話は本日に戻る。同じ間違えはしない。一昨日より低い水位に合わせ、ラインはタイプIIとする。
今年のロングプールは実に釣りやすい。流れ込みに立って、対岸まで投げても距離にして20mほどだろうか。絞れて深くなっている。その20mほど下流から、次第に緩い流れになり、まさしくサーモンが止まるポイントができている。一昨日もここでフッキングした。
今年の釣りのモットーは、「投げ過ぎない。立ち込み過ぎない。力み過ぎない。」である。膝下までしか立ち込まず、ゆったり力を抜いて投げ続ける。そろそろか・・と思った瞬間、リールが逆転した。一昨日と同じく、一流し目である。慎重にフッキングし、魚を自分より常に沖に置くよう、ファイトする。最後は岸に上がってスムーズにランディング。
ずいぶんと顔が小さく、スリムな魚だ。93cmあるのに後で計ってみると6.4kg。尾の近くにあるアザラシの噛み痕が痛々しいが、それ以外はきれいな魚体だ。
一匹は順当に手にしたものの、その後は裏目の連発だった。土曜の明け方、大雨のラングワで4時間粘るがかすりもしない。濡れ鼠になって引き上げる。すると、後から入った相方のフランス人は1時間後にサーモンの大群に遭遇。絡んだランニングラインを解いている間にサーモンが喰いついたという。根性なしの自分を嘆いたが、後の祭り。
最後のブリッジプール。後30分で今年のガウラも終わるというときに、かなりのサイズのサーモンが喰ってきた。ラインはタイプI/II、フライはエムシュリンプの#6である。
終了時間をちょっと気にし、やや強引にファイトを始める。5分後、サーモンは激流を下った。何とか持ち直そうと試みたが、最後はフラットビームの継ぎ目を岩で擦り、ラインごとどこかへ消えて行ってしまった。
こういう時こそ魚をだましだまし、慎重に寄せなくてはならないのに・・。ここ何年かグッドサイズと遭遇していないため、ファイトが雑になっていたのだ。臨機応変に魚について行けなかった自分が悲しい。
「切られてしまいました」と大声で沢田さんに電話すると、東京から帰ってきたのは大笑いだった。そういえば出かける前、ブリッジプールのエンドの岩がこの冬の氷河で流されたから注意するよう、沢田さんに言われていた。誰かが下られると思っていたらしい。名ガイドのサイモンに一部始終を話すと、「That's Salmon Fishing!」
12年目の今年。釣果はサーモン2匹、グリルス1匹、シートラウト1匹。この状況だともっと釣れていないと・・。
12年前、初めてサーモンを掛けた時、今年と同じようにフィッシングファイアーでブリッジプールを下られた。12年目の節目は何と最初と同じ結末。
12回を終了して、サーモンフィッシャーマンとしてはようやく義務教育卒業といったところだろうか。来年からは新しいステージで自分の釣りが始まりそうだ。そんな期待をしながら、性懲りも無く来年のブッキングシートをNFCのダニエルに渡し、帰国の途に着いた。
釣った日の天候 very fine
水温・水温の変化など 16℃
水量・水量の変化など 70㎥/S
他に記録しておきたいことなど Muddy water