'01 2本目はグリーンワスプで Spring Salmon 8.7kh!
平野 秀輔 (ひらのしゅうすけ) 東京都在住 Shusuke Hirano in Tokyo 【Japan】
フライフィッシング歴20年 / サクラマス歴2年 / 元全日本キャスティングチャンピオン
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
Spring Salmon Atlantic Salmon |
体長 Length |
計測せず |
体重 Weight |
8.7kh |
フライ Fly & Hook Size |
Green Wasp tied on the Plastic Tube 1-1/2 in. with ST2 Tube Fly Treble #6
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ロッド Rod |
SS1612D New Century Green Blanks |
リール Reel |
SU SALMON II The Cherry Salmon |
釣った日 Date of Catch |
2001/06/11 23:00pm |
釣った場所 Place of Catch |
リバーガウラ in the River Gaula |
IMPRESSIONS
Green Wasp on Plastic Tube 1-1/2 with ST1 Tube Fly Treble #6
早朝に初めてのサーモンを釣る事が出来、大きなプレッシャーから開放された。ホテルで飲んだ朝のシャンパンは凍っていたような気持ちを溶かしてくれた。ガウラに着いてから初めて、少し落ち着いて午後4時からのビートに入り、夜中の12時まで釣ることになった。
川はますます減水。プールのトップに居着いているであろうサーモンは散々攻めたので、しばらく口を使いそうにないとギリーのヨナスは言う。そこでプールの開きに入って来る新しい魚を狙い撃ちすることになった。このプールの開きにフライを漂わせ、新しく入って来るサーモンを入り口で待ち伏せし、荒瀬を越えて来てほっとしたところを釣ってしまおうという企みだ。
プールの開きは岸辺のグリーンが映り込み、日本の川であったら小魚が岸辺近くに遊泳しているような雰囲気だった。そこで少し地味かと思ったが、1-1/2インチプラスティックチューブに巻いたグリーンワスプにフリーフックのST2#6をセットして釣る事にした。
開きの鏡を少しづつ釣り下り、あと2メートルほどでフライが下の瀬に届くのではないかと思われた時に,ガツンという強烈な当たりが来た。昨日同じポイントで早合わせをしてしまいフッキングに失敗しているので、ヨナスが「Lift! Lift!」と大声で叫ぶのをしばらく無視し、リールの反転を十分に確認してからゆっくりと、かつ強くロッドを岸側に向けると、ロッドは満月にしなり、十分にフッキングしたことが伝わってきた(この後からヨナスは当たりがあっても叫ばなくなった!)。
さてこれからが大変である。下手に魚を刺激して下の瀬に入られたら万事休す。リールを抑えながら、魚を頭の方向から出来るだけまっすぐ、かつ静かに引くことだけを考え、慎重に慎重に開きから引き離し、どうにかプールの中央付近まで誘導した。振り返ると沢田さんがランディングネットを持って待ちかまえている。これは外せないと思い、予め決めてあったファイティングポイントに立った。
朝釣った魚よりもずっしりとした重みをロッドに感じながらのやりとりが始まった。岸まで魚を寄せたはいいが、あともう少しのところでなかなかランディングに持ち込めない。大きな魚を釣り慣れていないことを改めて実感。魚は岸近くを右往左往し、見かねた沢田さんにウェーディングまでして頂いてどうにかこうにか取り込んだ。ファイト時間は約10分。早朝と深夜だけど一日で2匹のサーモンを手にすることが出来た。
ギリーのサイモンが「スッゴーイ」と言った(誰が教えたんだ?)。「Well done!」ヨナスがそう言って握手してきた。2匹目はシーライスを纏った8.7kgのメスだった。
昨年は釣果0に終わったガウラ。沢田さんにはこの一年間本当に気を使って頂き、親身になって指導していただいた。お陰で今回は5匹のサーモンを手にすることができた。ただただ、ありがとうございましたというしか言葉が浮かばない。
そして6月15日、最後のブリッジプール。フライはフィッシングファイアーのロングテール。沢田さんの予測通り、一流し目でラインが根掛りのように止まった。リールの逆転が止まってから慎重にロッドを岸に向けてフッキング。ロッドが曲がる。やった!と思ったのも束の間、すぐに魚は外れてしまった。
昨年と併せてブリッジプールでバラした魚は3匹。いつになったらここのプールは微笑んでくれるのだろう。6月のガウラはグリルスもシートラウトも居ない。釣れれば総てサーモンだけど、釣りは本当に辛い。決してお勧めしません。そんなわけで来年はもっと魚のいる7月に訪れる予定だ。その時こそ、ブリッジプールのハットにサーモンをぶら下げたいと思う。