'06 通いつめて14年 ホンマス 50cm!
長谷川 俊哉 (はせがわとしや) 神奈川県在住 Toshiya Hasegawa in kagawa 【japan】
フライフィッシング歴17年 / サクラマス歴2年
ジャスト50cm!体高があるのでもっと大きく感じた。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
ホンマス Landlocked Cherry Salmon |
体長 Length |
50cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
プロフェッサー TD4 #6
|
ロッド Rod |
KS SS 9509F |
リール Reel |
KS SU STEELHEADER |
釣った日 Date of Catch |
2006/6/17 |
釣った場所 Place of Catch |
中禅寺湖 |
IMPRESSIONS
2006年は三面川撤退後、5月の最終週から中禅寺湖に向かった。
タイミングはドンピシャリ!しかも大型のホンマスが釣れ出したようで、数年ぶりに50cmUPを狙える貴重な年回りになりそうだ。サクラマスが釣れなかった分?ではないが、気合を入れ直して頑張る事にした。
予想通りホンマスは出れば40cmUPが多かった。その代わり数は出なかった。また普段なら6月上旬あたりから沖の深場へ落ちて行くレイクトラウトが、6月半ばを過ぎても釣れていた。お陰でオデコを食らう事が少なく、楽しい釣りが出来た。
そして6月3週目の土曜日がやってきた。さすがにピーク時に比べ大分釣り人の数が減ったようだ。
朝一番から狙いを付けたワンドも、両隣にフライマンが一人ずつ居ただけ。しかも午前中に移動してしまい、そこは自分だけの貸し切り状態になった。
無理もないか?自分も小さなアタリが朝に一回、お昼頃に一回しかなかったのだから・・・。天気も予想とは裏腹にドピーカンだ。日焼けして鼻の頭がヒリヒリしている。この水温では雨が欲しいところだが、栃木県は日本一雷の発生が多い土地、下手をすれば雷雨となってしまい釣りどころで無くなってしまう。「これは狙いをハズしたかな?」さすがにそんな気分になってきた。少し遅い昼食を摂り仕切り直そうとしていると、知り合いがポイントを探しに来た。挨拶を交わし手短に情報交換。「お互い頑張りましょう!」と励まし合うと、別のポイントへ散って行った。
朝14・5℃だった水温が16℃まで上昇していた。普通なら川と同じでモーニングとイブニングをメインに攻める時期だが、今年は今までの経験から何かが違っているのを肌で感じていた。それに夕立で雷にでもやられたらイブニングは出来なくなってしまう。
ここは可能な限り釣り続けた方が得策だろう。場所の移動も考えたが、少ない釣り人でも好ポイントと思われる場所は殆んど押さえられているようなので時間の無駄になるだろう?
風向きや強さは申し分無く、波の立ち方もいい感じだ、それにそろそろ今年の定期便が回遊してくる時間だ。今日はこのポイントで粘ることに決めた。
そんな事を考えながらフラットビームの癖をとり、釣りを再開した。あまり水深の無いポイントなので表層をひたすら攻め続ける。そう、朝からずっとやってきた事の繰り返しだ。ワンドに入ってくる魚達の目的は間違いなく捕食!なのだから・・・。予定の時間を過ぎたがアタリは無い、だが多少の前後はあるだろう?そう自分に言い聞かせ釣り続けた。時計を見ると定刻より12〜3分過ぎていた。
駄目かな・・・? 夕方の定期便に賭けるか・・・?
絶望感がどんどん強くなってきたその時、リトリーブしている手にハッキリとしたアタリが伝わってきた!岩や底石に引っ掛けたようなガツン!と手が止まってしまうホンマス特有のアタリだ。
案の定いきなり頭を下にして激しく振り始めた。何回味わってもドキッとする瞬間だ。ラインを張らず緩めずの状態をキープしつつ、手元のフラットビームをスティールヘッダーに巻き込んでいく。
幸い沖目でのヒットだったのでラインの回収はすぐに終わったが、魚の方に目をやると水面から尾鰭が出ているのが見える!そう思ったら今度は背鰭が・・・。こいつはむやみに走ろうとはせず、ひたすら頭を振り続け、ローリングする捕りにくいタイプの魚だ。寄せて来る途中で暴れてくれたので手前に来てからは比較的大人しかった。フッキングの位置を確認する。フックはよく見えないから掛かりは浅くないだろう?
準備して置いたインスタネットをそっと差し出す。が、やはりネットを見ると驚くのか、必ず抵抗する。暴れる魚をいなしてからもう一度、頃合いを計り寄せて来ると、今度は素直にネットの中に納まった。
溜息ひとつ、ネットの中の魚に見入る・・、「ついにやった!」そう思えた。メジャーをあてサイズを測るとジャスト50cm!体高があるのでもっとデカく感じた。
たった1cmの自己記録更新、しかも通い始めてから14年もの月日を費やした1cmだった。だがそこへ辿り着くまでの過程に大きな意味があり、数字以上に大切なものも得られたと思っている。
50cmオーバーのホンマスは本当に貴重だ。だがこれはひとつの通過点だと思っている。更なる大物を目指し、努力を惜しまぬつもりだ。
最近は本流の釣りにハマッているが、やはり自分のフライフィッシングの原点である湖、中禅寺湖からはまだまだ抜けられそうもない、季節が重なってしまうのが辛いところだが、上手く折り合いを付け通い続けて行きたい。
釣った日の天候 Weather of the day: 晴れ(Dry)
水温・水温の変化など Water Temperature: 朝方14・5℃/夕方16℃
水量・水量の変化など The Volume of Water: 多目(場所によっては9mヘッド使用!)