'14 逃した魚は・・ スティールヘッド 91cm!
岩森 仰史 (いわもりたかし) アトランティック・カナダ在住 Takashi Iwamori in Atlantic 【Canada】
フライフィッシング歴16+α年 / サーモンフィッシング歴5年 / カナダ州政府公認フィッシングガイド
大型スティールヘッドの北限、TAKU RIverにて。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
スティールヘッド Steelhead Trout |
体長 Length |
91cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
Valid Salmon Tube Fly with single hook #1~2/0
|
ロッド Rod |
KS SW 1712H Ultimate HARD ACTION |
リール Reel |
SU SALMON II BURGUNDY SUSSEX LOGO |
フライライン Fly Line |
DST-12-F Greased Line Floating + Flat Beam Super Floating 35lb + SALMON TAPERED LEADER -6X |
釣った日 Date of Catch |
Mid September, 2014 |
釣った場所 Place of Catch |
Taku River Watershed |
IMPRESSIONS
スティールヘッドの自然分布の北限はアラスカ Kenai PeninsulaのAnchor Riverまでですが、大型スティールヘッドが釣れる北限は概ねカナダ BC州のTaku Riverまでです。
冷え込みは厳しかったものの、積雪量は少なかったこの冬の水源の状態を鑑みると、少しの雨でも濁りを誘発する事になりかねません。氷河が近く元々濁りがきつい水系であるだけに、雨季に入る10月を避けて、尚且つ大型魚が遡上する9月中旬に時季を絞りました。
SalmonⅡが大きな悲鳴を上げて、テールアウト流芯で魚がフライを捕らえた事を知りました。
手をリールに添えてパーミングするとその手応えから緊張が走りました。長く気の抜けない駆け引きの末、鉤が外れて大物とのファイトは終了となりました。
次のランで更にもう一尾を逃してしまいました。
問題がチューブフライにセットした海釣用のシングルフックにある事は分かっていましたが、既に様々な鉤を試して弱点は他でカバーするしかありませんでした。
しかし今回に限らず、大物は取り繕った僅かな隙を突いて逃げて行きます。獲れなかった2尾はいずれもこれまで味わった事のない強烈なスピードと体重で、生涯記録の魚であった可能性も高く大変悔やまれます。
当分のあいだ悔やまれます。場合によっては一生悔やまれます。
この後悔をバネに、さぁこれからと言う時に釣行終了は突然やってきました。怪我によりTKO、今年も身体がもちませんでした。
野性の世界へ分け入る事は心身共に過酷を強いられ、ひとつ間違えれば全てが終わります。その厳しさや怖さは身に沁みて分かっているつもりなのですが、手付かずの大自然は本当に魅力があります。
予想を超える素晴らしいトラウト達との出会いもありました。何度痛い目に遭っても、これからも更なる未知への釣行に突き動かされてしまうに違いありません。
この様な経緯から、遂に発売されたチューブフライ専用シングルフック「XS1」&「XS2」には、思わず声を上げずにはいられませんでした。来年はこのフックで…と獲らぬ魚の皮算用をしています。
★カナダフィッシングガイド★
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カナダでダイナミックなスティールヘッド・フィッシングの世界をガイドしています。