'15 先行者の後が勝負 スティールヘッド 92cm!
岩森 仰史 (いわもりたかし) カナダ在住 Takashi Iwamori 【Canada】
フライフィッシング歴17年 / サーモンフィッシング歴6年 / カナダ州政府公認フィッシングガイド
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
スティールヘッド Steelhead |
体長 Length |
92cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
Varied Salmon Tube Fly with
XS1 TUBE SINGLE SILVER #4
|
ロッド Rod |
KS SW Rognes |
リール Reel |
SU SALMON Ⅱ BURGUNDY SUSSEX LOGO |
フライライン Fly Line |
Flat Beam Super Floating 35lb +DSS-12/13-FI Greased Line Floating + SALMON TAPERED LEADER 16ft. -4X |
釣った日 Date of Catch |
Mid September, 2015 |
釣った場所 Place of Catch |
Kispiox River |
IMPRESSIONS
Kispiox Riverは小さな川ですが、Thompson Riverと並んで、大きな魚が釣れる事が昔から良く知られています。またBabine Riverと同様の水色は、この川もまた養分が豊富である事を証明しています。
この川のスティールヘッドは、実際には一般に知られている時季よりも、早いタイミングで遡って来ます。私は恒例のNass Riverで、フレッシュなメス90cmを釣ってからの帰路に、17年間通い続けているKispiox Riverを釣る事にしました。
今年は怪我のため17ftが持てず、16ftを使用しました。とりわけ「ROGNES 16ft #12」は重量が驚くほど軽く、柔らかく曲がってくれる為、キャストや保持の際に痛みが少なくて済み、フライフィッシングを続ける事が出来ました。
当日は体力と時間に余裕が無かった為、この川の実績トップ3のポイントに絞って釣りをする事にしました。
お寿司屋さんに入って、いきなりトロとアワビとウニを頼んでガッツクようなものですから、少し恥ずかしい気もしましたが、世界中から大勢のフライフィッシャーが集うこの川では、効率を上げなければなりません。
また、朝から複数の先行者が通った後からでも魚を掛けるすべを知っておくと、先行者はほとんど気にならなくなります。多くの先行者は知らないうちに致命的なミスをしているからなのです。
DSSラインが軽やかに綺麗なスウィングを描き、深いプールの中央を3mほど過ぎた辺りで「ドスッ」と、水面で根掛かりを起こした様な手応えでラインが止まりました。
そして直ぐにロッドを根こそぎ倒されるくらい力強く乱暴にグイッと引かれ、水面を割ってスティールヘッドが宙に舞いました。
これまでいつも冷や冷やさせられてきたエアリアル・ファイトですが、今年はフライフック「XS1 チューブ・シングル・シルバー」を使う事で昨年までの懸案が見事に解決されました。
XS1-#4が捕らえた魚は92cmのオスでした。バーブレスなのに抜くのが大変なくらい下顎にしっかりとと刺さっていました。シャンクもサーモン用に強度設定されているので激しく暴れるトラウトに対しても安心です。
今年、河原では実に多くの若いフライフィッシャーに出会いました。皆さん目をキラキラと輝かせて、スティールヘッドやフライについての話しをして来ます。
カットインして来る人にも遭わず、以前より全体のマナーが良くなって来たかの様にさえ感じました。フライフィッシングが充分に楽しめるこの環境が保たれている限り、ごく自然に次世代に引き継がれていく事を実感しました。
一方では、近辺の自然環境が少しずつ変わって来ている事は、残念ながら明らかです。とりわけ近年ではシェールオイルやガスで、浮き足立った政府の動向が懸念されています。
フライフイッシングの本場ヨーロッパの様に、永く釣りが出来る環境を維持して欲しいと願わずにはいられませんでした。
釣った日の天候 Weather of the day: Varied Weather
水温の変化など Water Temperature: 10.2~11.5℃
水量の変化など The Volume of Water: N/A