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'07  解禁間もない九頭竜にて サクラマス 52cm!
西村 正雄 (にしむらまさお) 大阪府在住  Masao Nishimura in Osaka 【Japan】
フライフィッシング歴17年 / サクラマス歴7年
Masao Nishimura Cherry Salmon
初トライアルのポイントで狙い通りやってきた。7年ぶりの嬉しい1匹。
MY TROPHY | MY RECORD
魚種 Species サクラマス Cherry Salmon
体長 Length 52cm
体重 Weight 計測せず
フライ Fly & Hook Size アクアマリン・スクィッド・ロングテール on ハイブリッドチューブ
ロッド Rod KS SS 1612D Limited HARD ACTION
釣った日 Date of Catch 2007/02/05
釣った場所 Place of Catch 九頭竜川
IMPRESSIONS

年が明けて間もない一月初旬、

特急が福井駅を出発し九頭竜川を渡り始め、九頭竜川の解禁のこと、ファーストランのことなど考えを巡らせていたとき、車窓から下流域にはめずらしくフライ向きのよいポイントが目に入ってきた。私は今まで九頭竜川の解禁当初、ルアーでは下流域で釣れていることを知りながら、そのあたりで一度も竿を出した事がなかった。今年はそのあたりでやってみようかと、なんとなくと考えていた。

そして当日の昼過ぎ、車窓から眺めていたポイントの右岸に立つ私がいた。暖冬の為か2月とは思えないほど暖かく静かであった。
暖冬のため、2月とは思えないほど静かで穏やかな九頭竜川。
今年の自作ライン(#12+#7 ヘッド全長約15m)をセットし、フライは迷わず昨年の今頃購入した沢田賢一郎著 「THE TUBU FLY」を参考に巻いた、アクアマリン・スクイッド・ロングテールをセットした。川は若干減水している様子で、ポイントはこの時期に魚がついているとすれば、中央の中だるみ辺りに思えた。

ヘッドが少し長いかなと思ったが、しっかりターンオーバーしていることを確認して数投後、流れが緩やかになっている処でフライが何かに引っかかった様な感触があった。

毎度の根掛りかと考えたが、実は昨シーズン機屋裏上流ポイントで京都から来られていたルアーマンが1日に3匹のサクラマスを釣ったのを目撃し、その方からひとつのヒントを教えて貰っていた。それは川を遡上して餌を採らなくなったサクラマスに如何に餌を追わせ、咥えさせるかというものであった。

そしてそのポイントまでに数回、先程の様な感触があった。私は、この時既にこれがアタリだと確信していた。
アクアマリン・スクィッド・ロングテール(150mm)
ナイト・スティングレイ・ロングテール・バリエーション(100mm)
ローズマリー・ロングテール(150mm)
下流へ歩数を進めて行き、中程を過ぎたところで今回もしっかりターンオーバーしていることを確認、流し切り、指先の神経に集中しながらリトリーブしているとき、グ.グ.ググーとラインが持っていかれた。

明らかに魚であった。過去の経験から決して合わせず、魚の動きに任せていた。九頭竜川ではニゴイ、ウグイと数釣っているのでそれが独特の首振りから、サクラであることが判った。

「やった!! 来た!!」

慌てることなく、ラインをリールに巻き取り、ロッドを岸側に倒しながら、ラインと繋がれたサクラマスとの駆け引きを、これから存分に楽しもうとしたが、得てして、そいつは案外簡単に、そして数分のやり取りで、ランディングネットに収まった。魚がくわえた瞬間、フックから離れるフリーフックを採用していたためフライはリーダーの先端よりかなり上にぶらさがっている。フックを外そうとしたところ、魚の口の皮一枚で掛かっていた。

ファーストランにしては小振りなサクラマスではあったが、今回の釣行では京都のルアーマンのヒントもあり、“釣れた”ではなく、“釣った”ことが実感できた大変嬉しい釣行となった。
シーズン・ファーストヒットの小振りのサクラマス52cm。
最後に、プロショップサワダの沢田夫妻、大阪の阪神百貨店釣り具のおじさん、友人のUさん、そして単身赴任釣キチ親父の私を暖かく迎えてくれる家族の協力に、この場を借りて心より感謝し、今年もさらなるサイズアップを目指し九頭竜川に挑戦したい。
釣った日の天候 Weather of the day: 快晴
水温・水温の変化など Water Temperature: 約9℃
水量・水量の変化など The Volume of Water: やや減水