'07 秋冬シーズン終盤 ヒラスズキ 52cm!
内田 尚典 (うちだひさのり) 兵庫県在住 Hisanori Uchida in Hyogo 【Japan】
フライフィッシング歴16年 / サクラマス歴14年
滅多に釣れない幸運のヒラスズキ。銀色の魚体にしばし見とれる。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
ヒラスズキ Seaperch |
体長 Length |
52cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
タンデムゾンカー蛍光黄緑(シングル2/0×2)
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ロッド Rod |
KS SS 1612D Limited HARD ACTION |
釣った日 Date of Catch |
2007/02/20 未明 |
釣った場所 Place of Catch |
潮流の速いゴロタ浜 |
IMPRESSIONS
冷たい風雨の中、同行したルアーマンが80センチ近いスズキを釣り上げた。
秋冬シーズンは終盤に差し掛かっている。のんびりしてはいられない。
数日後、星空の下でリベンジ戦に臨んだ。左から右に巨大な川のように流れる潮に対し、左前方から風が吹き付けていた。パワーウェットには少々辛い。風が弱まるタイミングを狙ってキャスティングを繰り返す。自分以外にルアーマンが2人いるが、1時間、1時間半たっても何も起こらない。そこで、約50メートル下流に移動し、水道部の出口に立ち込んだ。水道部から沖へ吐き出す流れと、沖から寄せる波がぶつかる音が聞こえる。暗くて見えないが白波が立っているはずだ。
キャスティングレベルの限界に達した後は数投するごとに、リールから4、5メートルずつランニングラインを引き出す。シューティング時に指をガイドのようにし、水面に落ちる前にブレーキをかけてターンオーバーさせ、それから残ったラインを送り出す。リールにはフラットビームが50メートル巻いてあるので、11メートルのヘッドと約3メートルのリーダーをあわせれば、60メートル以上先まで探れる計算だ。もっと遠くまで流したい気もするが、手繰り込んだラインの処理に自信が持てない。ひとたびトラブルが起きれば大変なことになる。
50メートル近くまで伸ばしたとき、ラインが水流に揉まれるような感触を得た。白波の近くに差し掛かったに違いない。そのまま流れの脇へとフライを横切らせていく。先月はスイング中のアタリもあった。ロッドを構える両手に力が入る。が、何事もない。リトリーブ。流れの脇を逆引きしてくる。3分の2まで手繰り込んだとき、待望のアタリが来た。1612DHを十分にしならせてフッキングした。魚は沖には走らず、右往左往している。ときおり突っ込む引きは強い。70センチ級を期待した。
ところが、寄せてきてライトを当て、意外だった。60センチにも届かない。よくみると、やたらと体高がある。このポイントで真冬にたまにヒラスズキが釣れるとは聞いていたが、自分がその幸運を授かれるとは。この1年間というもの、波しぶきをかぶりながらサラシ磯を歩き回って1尾も釣れなかったのにである。思わぬプレゼントをもらった気分がし、一点の曇りもないシルバーメタリックの魚体にしばしみとれた。サクラマスとはまた違った男性的な魅力があふれている。
サイズアップをめざし、磯でもヒラスズキを釣り上げたい。KenSawadaロッドは海でも心強い相棒となった。
釣った日の天候 Weather of the day:晴れ