'07 再び、ゴールウェイと サクラマス 61cm, 62cm!
猫田 寅吉 (ねこたとらきち) 山形県在住 Torakichi Nekota in Yamagata 【Japan】
フライフィッシング歴27年 / サクラマス歴18年 / リリカルアングラーズ・メンバー
強風の中、ゴールウェイはしなやかに風を切ってラインを飛ばし、フレッシュランを止めた。
MY TROPHY | MY RECORD |
魚種 Species |
サクラマス Cherry Salmon |
体長 Length |
61cm, 62cm |
体重 Weight |
計測せず |
フライ Fly & Hook Size |
オリジナル・オレンジフライ on ハイブリッドチューブ(1/2ゴールドチューブ+1/2プラスティックチューブ) with #4 トレブルフック
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ロッド Rod |
KS SW GALWAY |
リール Reel |
KS THE HONEYCOMB Salmon I Gold |
釣った日 Date of Catch |
2007/03/16&17 |
釣った場所 Place of Catch |
in the RIver MO KAMUI |
IMPRESSIONS
風力階級6。川下からまともに水面に叩きつけるアゲンストの風。
16フィートを超えるロッドを持って川岸に立ちスペイキャストをはじめた。強風の中で、長いロッド、長いベリーのラインをうまく操れず、風に煽られ、思うように飛んでくれない。キャストするたびに重労働を強いられ、何投もしないうちに疲れ果ててしまった。
これでは釣りにならない。
今日は無理かと思ったが、これで帰っては未練が残る。どうせ飛ばないなら、動作に負担の少ない私の最近のレギュラーロッド、ゴールウェイで釣りをした方がずっといいと思い、車にもっどってロッドをチェンジした。
吹雪の中で。
再び、私は岸辺に立ち、シングルスペイでラインを風に垂直に放った。
「なんだ。こりゃあ不思議だ。風を切って飛んでいくではないか。」
以前、サクラスペイで、ケン・サワダ(沢田賢一郎氏)より、ダブルテーパーラインでのスコットランドベーシックスペイキャストの手ほどきを受けたとき、風を利用してラインを運ぶ方法を教えていただいたことを、私はシューティングスペイキャストでもやってみた。
これまで私は、スペイキャストでは、やわらかくしなやかなロッドは風に弱いんじゃないかという思い込みであった。しかし、それは全く違っていたことだと気づいた。ゴールウェイはすばやく軽快に振れる。
寅吉&サクラマス。
下流から上流に吹く強風にラインを乗せ、流れを少しずつ下った。私が核心部だと狙いをつけていたところをフライはスイングを始めた。
クンクンというアタリが来た。
サクラマスのアタリだと確信し、ロッドを水面すれすれにバットを曲げるようにキューっと絞った。すこし遠くの、魚がアタリをくれてきた辺りの水面が割れ銀色の閃光が走った。
「バレはしない。」
前回釣ったときにそんな自信をゴールウェイにもらっている私は、落ち着いて魚とのファイトが出来るようになっていた。
オリジナル・オレンジフライ&ゴールウェイ。
次の日は雪。朝一番で上流に向かい、左岸のポイントに入った。雪が降っているが風はない。ポイントの核心部と思われるところのシチュエーションは、前日釣ったポイントに似ていた。流れは緩い。
核心部にキャストし、フライがスイング始めたと思われるところで、ロッドを少し上下に揺らした。すぐにまた昨日と同じアタリが来た。
しばらく底で抵抗していた魚は、一転して水面に出てグルグルバシャバシャのたうった。よく、水面で魚をバシャバシャ暴れさすとバレやすいと聞いてきた。ゴールウェイは、ティップがノタノタとしなり、魚の力がダイレクトに手に伝わってこない。
この感触に、「これもバレないな。」
私はそう感じ、冷静に魚の動きに対応することが出来た。
連日釣れたこと、ロッド、ゴールウェイのすばらしさに感激。感動の余韻はおさまらない。
まだ雪の残る岸辺。