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お手上げ

ここに来て、水位の増減が膠着状態となった。日中の気温が22℃、水温は6℃。雪解けは加速。雪解け水だから冷たく。夜は冷えるから雪解けは収まり・・・。雨は降らず。こうなるとサーモンは河口で様子見のまま、上がってこない。水が減らないからサーモンは途中のフォス(滝)下で足止めをくらい、上流には上がってこない。

上流には魚が薄いと、誰もがようやく気づき、フォスよりもずっと下のロアー・ガウラ・ビートに釣り人が張り付くようになった。

我々の経験則だが、下流の釣りと上流の釣りは根本的に異なる。下流の釣りは河口の状況を把握することから始まる。サーモンが河口に集まってきているかどうか、サーモンが遡上の態勢にあるかどうか、そしていつサーモンが川に入るかを知ることが先決だ。まさしく、海釣りの感覚を必要とする。

一方上流の釣りは、対照的に川の釣りだ。水位、水温、天候等、あらゆる現象を通して状況を把握し、次はどこで釣れるかを読み、うまく読んだら、してやったりで釣れる。

上流と下流にビートがあると、その感覚をうまく切り替えていく必要がある。が、現在上流に魚は薄く、水位の変化が乏しいため、河口から上がってくるサーモンも少ない。上も下も八方ふさがりだ。6月初っぱななんぞはそれを覚悟のことなのだが。

となると、初日・2日目と釣れたのは、あの大増水のおかげ。増水が収まり、雪解けがじわじわと水位を下げず、水温も上げず・・・。ひとまず、本日はお手上げでした。