増水
気温が20度を超えた日、雷雲が発生して上流で雨が降り始めた。翌日、川は若干増水。雨交じりの天気。水温は11度。沢田賢一郎に今週初めてのサーモンが来た。オレンジフレーム1.5インチ。8キロ。その夜、マリーアンには1kgのシートラウトが。季節が狂っているのか、シートラウトが来るにはちょっと早い。
今週、NFCのアベレージは8kg台にダウン。数も少ない。どのビートもほんのわずかな幸運に出会った人が釣れるだけ。苦しい状況だ。
雨は一晩降り続き、翌朝は1メートル20の増水となった。が、今度は数少ないサーモンがムービングし、魚は見えるがフライを全く食わない。増水してもすぐ釣れるわけではないのがサーモンフィッシング。海から新たに遡上したサーモンが釣りをするビートに姿を現すまで待たなければならない。体力と釣れるタイミングを見計らいながら最大のチャンスに最善を尽くせるかどうか。最後はこればかりを考えるようになる。
多分チャンスは今夜から翌朝にかけて。魚が少なければチャンスも一瞬にして終わるだろう。現時点でトータル9匹。合計93.8kg。マリーアンのシートラウト1kgはアベレージを下げるので除外。ラストチャンスに賭ける。
大粒の雨。このまま一晩降れば川が増水するかもしれない。
The rain was beating on the surface. We hoped it would be rainning whole night for nice big water tomorrow.
相変わらず食いは悪かったが、長いプールの最後の最後、最後の一投で、下のプールから今到着したばかりのサーモンをフッキング。
Though he fished this pool from the top to the bottom, he did not have any touch. But finally he hooked one salmon on his last cast at the very very bottom of the pool.
サーモンに下られないよう、弱いプレッシャーを保ちながらプールの中程へと向かう。
As usual, Ken pulled the salmon gently upstream toward the middle of the pool.
安心できるところまで来たらファイト開始。今回の魚はそれほど大きくないのでプールの下流でファイトを決め込む。
Ken started fighting with the fish. This fish was not so big, Ken thought.
ファイト開始直後、勢いよくラインが引き出され、リールが高速で逆回転。
The salmon run so fast and pulled the line powerfully enough.
サーモンは対岸の流心めがけて一気に走った。
The salmon run toward the oppsite side.
対岸すれすれにサーモンの飛沫。対岸に沈む大石にラインが巻かれないよう、ロッドを操作。
The salmon jumped at very close to the oppsite bank.
減水した川に合わせて使ったロッドはSS1712Dミレニアムグリーン。
Ken used SS1712D Millennium Green rod for these low water condition. This rod is limited version of SS1712D and has a little bit slow action.
ようやく足下まで寄せてきた。油断せずに岸に上がる。
The salmon became gently.
ハンドランディングでも十分だったが、久々の一匹にわざわざネットをつかってランディング。対岸で見ていたギャラリーに万歳。
Ken required the net for landing the salmon safely, because it was the valuable one after those slow days.
オレンジフレームにはST3#6をフリーフックで使用。もちろんフッキングは万全。
The salmon was perfectly hooked.
「7.5kg。」「8kgくらいかな・・・。」計測結果もぴったり8キロでした。
He said "7.5kg or 8kg..." It was just 8kg, the smallest one among Ken's catches in this June.