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MARY ANNE`S FISHING REPORT
今年のベストプールはティルセット。よく釣れたし、よくサーモンの跳ねが見えた。夜中、グリルスの群れが通りかかった。

NFC's best pool of this season was Tilseth. The last night of our fishing, we met a small school of grilse.

レジデントフィッシュ

強すぎる高気圧に覆われていたノルウェーだが、さすがに気温が上がりすぎて各地で局部的な雷雨となった。

水温は22度。20cmほど上昇した水位と濁りのおかげで居着いていたサーモンが動き出し、プールによっては幾ばくかの成果があった。

昨夜はグリルスの群れがやってきて我々も２本ほど釣り上げた。マリーアンの１匹はフィエスタのチューブバージョン。

グリルスといっても例年のシーライスのついたフレッシュとは違い、恐らく下流で１－２週間停泊していたであろう、居着きのグリルスだ。フレッシュに比べ、レジデントフィッシュは食が細く、フライへの反応はすこぶる鈍い。従って釣れない。

なぜこんな状況が続くのか。もう疑う余地はない。６月中旬から続いているローウォーターに偏った川、その最たる原因、雪がないこと。雨が降らないと海からのフレッシュは遡上しない。多少の雨が降ってもムービングするのは既に居着いていた魚ばかり。プールにいた魚はみんな上流を目指して上がってしまい、新しい魚が海からやってこない。

ムービングの谷間ばかりがプールを覆う。モンスターどころの騒ぎではない。

毎年何十匹と釣り上げ、様々な実験やトライアルをしてきた７月だが、今回は最低の年という記憶を残して終わりそうだ。10年目で、また初心に戻される。これがサーモンフィッシングなのでしょう。